ガンバ対アントラーズ。
試合巧者のアントラーズは
ガンバにとっていやな相手だ。
でも、天皇杯予選にはいってからのガンバは、
シーズン中よりもいいチームにもちなおしていた。
まえのセレッソ戦とおなじように
今野がボランチで、遠藤はトップ下。
チームにいちばんフィットするフォーメーションを、
シーズン終了間際にやっとみつけたといのが
皮肉というか、サッカーのこわさというか。
前半はガンバらしいこまかいパスが小気味よくつながり、
アントラーズのプレッシャーがぜんぜんかからない。
前半23分に遠藤のクロスがそのままゴールにはいって先制点となる。
後半はずっとボールを支配され、
ガンバは枠外のロングシュートを
たった1本はなっただけだったけど、
なんとか猛攻をしのぎきった。
今シーズンのガンバは、
3点以上とらないとかてないことで有名だったから、
1−0というかちかたははじめてのはずだ。
それもアントラーズ相手というのだから、
ガンバの調子のよさはほんものかもしれない。
以前のアントラーズならもっと時間をじょうずにつかい、
じわじわと相手をおいつめておいて、
ロスタイムにゴール、という
いやらしい試合はこびをする場面だ。
きょうは攻撃が淡白で、ガンバはクリアー一辺倒ながら
なんとか失点せずに90分で決着をつけることができた。
あぶなかったのは大迫のヘディングシュートが
ポストにあたったときだけで、
最後のねばりもいまひとつ迫力がなかった。
これでガンバは2008年大会以来の決勝進出となり、
ACLへの参加にのぞみをつなぐことができた。
かってあたりまえ、ACLに参加して当然という
強豪チームのガンバが、
かつことのありがたさを身にしみてあじわっている。
いい薬というにはあまりにも劇薬だったけど、
生まれかわったガンバによる
元旦の決勝戦がたのしみになってきた。
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