2013年03月24日

強化試合カナダ戦は憲剛の試合だった

強化試合として22日にドーハでおこなわれた日本対カナダ。
本田と長友が故障のため招集されておらず、
だれが彼らのかわりをつとめるかが注目されていた。

憲剛にきまってるじゃないか、とわたしはおもっていた。
しかし、先発したのはトップ下に香川、左サイドが乾という布陣だ。
6人の選手交代がみとめられている試合なので、
ザッケローニ監督は選手の体調をチェックしたいとはなしている。

試合開始直後はカナダがペースをにぎる。
日本のスロースターターぶりは
いつものおやくそくというかんじだ。
若手主体のカナダは、すでにWカップ予選から
もれてしまったチームとはおもえないほどまとまりがあり、
スピードも球際のつよさもかねそなえていた。
前半9分に岡崎のゴールで先制したあとも
ながれとしてはずっとカナダ側の試合だった。

後半からやっと憲剛がでてくる。
憲剛がトップ下で、左が香川、右に乾にかわる。
ワントップも前田からハーフナーとなった。
憲剛がトップ下にはいるとボールがうごきはじめ、
香川ともいい連携がみられる。
解説の福西さんは、しきりに
憲剛がはいったことでの改善点を指摘している。
試合は2-1と、あぶなげなく日本がかったものの、
いまひとつピリッとしなかった印象をうける。

この試合について、ネット上では
本田のかわりがいない、という論調の意見がおおくみられた。
そうしたなかで、スポーツナビでは元川悦子氏が
「狂った歯車を整えた中村憲剛の安定感」として
後半から憲剛がはいったことで、
チームがいかに活性化したかについて記事をよせている。
これまで元川氏のコラムについて、
あまりにも些細な点にこだわったどうでもいい内容におもえ
評価してこなかったけど、
この記事はよかった。
はじめてエバーノートにクリップしたくらいだ。
ひとりの選手に着目するあまり、
全体がみえなくなってはならない。
ただし、それは憲剛以外の選手についてであり、
今回の元川氏の記事は
かかれるべくしてかかれたといってよい。

憲剛は、オシムさんが代表監督をつとめていた2006年に
中盤の選手としてチームによばれ、
その後スタメンで起用されるようになった。
残念なことに、オシムさんが
2007年の暮に脳梗塞でたおれチームをはなれると、
とたんにひかえの選手としてあつかわれるようになってしまった。
当時の岡田監督の構想では
中心的な選手としては位置づけられておらず、
でれば決定的な役割をはたすのに、
よばれなかったり、ベンチですごしたりと、
ファンとしてはイライラのつもる試合がつづいた。

カメラは憲剛をよくとらえるし、
どの解説者も憲剛の献身的なプレーと
ひらめきのあるキラーバスをたかく評価するのに、
代表ではいまひとつ試合にでれないことがおおい。
今回も、あくまでも本田の代役であり、
彼がもどってくればまたひかえとして
ベンチにいる時間がながくなるだろう。
年齢も32歳と、もうあとがない。
インテルのザネッティ選手みたいに、
40歳になってもプレーしてくれたらいいけど、
わたしたちはあとどれくらい憲剛のかがやきを
みることができるのだろう。
代表選手として、またフロンターレの中心選手として、
もっともっと憲剛のアイデアにとんだキラーパスをみていたい。

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posted by カルピス at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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