2013年03月27日

W杯アジア最終予選、対ヨルダン戦。中東の笛はなくてもかてなかった日本

W杯アジア最終予選、日本対ヨルダン戦。
日本がかてなかったという結果をしりながら
録画しておいた試合をみる。

これでW杯出場をきめればと、
たくさんの解説やゲストをよんで
5時間の番組をくむという、
NHKもすごいちからのいれようだ。
ただ、「ぜったいにまけられないたたかい」などとあおって、
はやく出場をきめたいのは
日本がかってにのぞんでいるだけで、
ヨルダンからすれば ぜんぜん関係がない。

両チームともはげしく試合にはいる。
さすがにW杯出場をかけたたたかいで、
ほかの試合とはいきごみがちがう。
会場のグランド状態とか、中東の笛とか、
「アジアのたたかい」が警戒されていたけど、
グランドはともかく、レフリージャッジは適切だった。
よけいな笛はふかないし、
ヨルダンに有利ということもなく
信頼のおける試合さばきだった。

結果としては1−2で日本がやぶれ、
W杯出場をきめることができなかったけど、
グループにおける日本の有利さはうごかないので、
この試合を教訓に、慎重で大胆な試合はこびをやっていくしかない。
ヨルダンはいい試合をしたとおもう。
ドリブルはスピードがあり、日本のディフェンスをきりくずしていたし、
悪質なラフプレーもなかった
(サポーターによるレーザービームはあったみたい)。
ひいてまもるといっても、そう極端なものではなかったので、
このチームをくずせなかったのは、
日本の攻撃に工夫がなかったということだろう。

日本は何本も決定的なシュートをはなつが、
キーパーのファインセーブにあったり、
ポストにきらわれたり、キーパーの正面だったりする。
こういうながれの試合は、かつのがなかなかむつかしい。
結果をしっていながらも、みていていやなかんじで、
そして、心配していたとおりに試合がすすむ。

2−0にされてから、香川のシュートで簡単に1点をかえし、
その直後に内田がPKをもらったので、
これで同点においついたかとおもった。
なにしろキッカーはあの遠藤なので、
はずすことなんてまったく心配してなかった。
それがキーパーのファインセーブにあい、
そのあとの怒涛のこうげきも、
もういっぽのところでとどかない。
まけるときはこういうもの、という
お手本みたいな試合だ。

いつも顔をしかめているキャプテンの長谷部は、
その表情が、なんとなく鷹の爪の吉田くんににているので、
ひそかに応援してるのだけど、
きょうはいつもにまして吉田くんの顔の時間がながかった。

きょうのまけは、だれのせいにもできないだろう。
審判は中立だったし、
ヨルダンの試合はこびはフェアなものだった。
グランド状態や、かたよったジャッジにではなく、
1点はコーナーキックから、
もう1点はディフェンダーが完全にふりきられて
きれいにきめられてしまった。
サッカーにはこういう試合がある。
ほとんどの時間帯でおしながら、
どういうわけか点にむすびつかない。
相手は数すくないチャンスを得点にむすびつけてしまう。
こういう試合を経験することで、
チームやサッカー協会、そしてサポーターが
国全体としてのサッカー力をたかめていくしかない。

この試合にまけたことで、W杯出場をきめるのは
はやくても6月のオーストラリア戦ということになった。
はやくきめられれば、のこりの試合を
いろいろためすことにつかえる。
でもまあ、苦労して出場をきめるのもいいじゃないかとおもう。
20年まえは、W杯に出場するだけでもやっとだったのだ。
簡単に出場をきめられる国なんて、
世界をみわたしてもそうないのだから。
前回の南アフリカ大会では、
監督が4位をかかげてもだれもしんじられなかった。
いまは優勝さえ口にする選手がいる。
憲剛が大活躍する大会になることを、公然とねがっている。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック