2013年04月11日

「ソロモン流 川島永嗣」なぜ川島選手のことばはつうじるのか

録画しておいた「ソロモン流 川島永嗣」をみる。
どや顔が有名で、ピッチでは
いつも目をつりあげてどなっている川島さんは、
私生活では(あたりまえだけど)ものしずかなひとだ。
川島さんというと、どや顔のほかに、
何カ国語もはなせることでしられており、
番組でもその外国語会話の能力に
おおくの質問をあてていた。
日常会話としては英語・イタリア語・フランス語
スペイン語・ポルトガル語・オランダ語をはなせるというから、
だれでもうらやましくなるのだろう。
よく「日常会話程度」なんていうけど、
日常会話がはなせたら、それはもうすごいことだ。

ラテン系のことばはおたがいに
にかよった文法のものがおおく、
親戚みたいなものだとはいっても、
フランス語やオランダ語となると、
「方言」ではすまされないほどしくみがはなれている。
キーパーは選手たちに指示をださなくてはならないので、といいながら
川島さんは当然のこととして外国語をはなせるようになろうとする。
番組をみていると、
わからないことをわからないままにしておきたくないという
まけずぎらいな性格と、
サッカーのために必要ならば、なんでもとりくもうとする
まじめな性格が、
外国語の勉強についてもいいほうにプラスして
川島さんをかりたてているようにみえる。

そんな川島さんが『本当に「英語を話したい」キミへ』
という本をだされた。
はじめから語学の才能にめぐまれていたのかとおもっていたのに、
川島さんも以前はぜんぜんはなせなかったというから、
この本を参考に外国語をはなせるようになりたいというひとはおおいだろう。
わたしも、タイトルはそんなにいいとはおもわないけど、
川島流外国語学習の秘訣をしりたくなった。

川島さんがはなされているのをきくと、
さほど発音に気をつかっているふうではないし、
ジェスチャーもなしに、ただボソボソっと
単語をつなげているようにみえるのに、
あいてにはちゃんとつたわっている。
ひとつ特徴的なのは、
はずかしそうにはなしていながらも
わからないことをそのままにせず、
相手のいうことをききながら、自分の要求をしっかりつたえる、
という点をおさえていることだ。
コミュニケーションとはそういうものだとはいえ、
外国語をはなしていると、わたしは
どうしてもいいかげんなところできりあげたくなり、
相手の主張を全面的にみとめたり、
こっちのいいぶんを半端なところでひきさげたりする。
そこらへんが一流になるか、二流のままでおわるかの
おおきなターニングポイントだとわたしはおもう。
川島さんはどうどうと対等に相手とむきあっている。
その真剣な態度が相手からの尊厳をひきだしている。

もうひとつは、キーパーというポジションの特殊性なのか、
自分のまあいに相手をひきこみ、
川島さんのいっていることを理解せずにはおれない雰囲気をつくるのが
じょうずなのではないかとおもう。
なんとなくつったっているようでいて、
すごい気あいが相手にむけてとびかっているはずだ。

だれでも外国語をはなせるようになれる。
いちにち10時間の勉強を3ヶ月集中すれば
だれでもはなせる。
でも、10時間の勉強を3ヶ月つづけるのは
だれにでもできることではない。
やるかやらないかは、個人の判断だ。
川島さんは当然のこととして実行されたのだろう。

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posted by カルピス at 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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