スーパーではレジ袋をつかわないかいものがひろまっている。
レジにならぶと「袋はおもちですか?」ときかれ、
もってなければ有料になるけどかまわないか、または、
そのままでいいかを(袋なしでもいいかを)確認される。
レジ袋にたよらないかいものは、
もちろんエコロジー運動のためであり、
袋にお金がかかるとすれば、無駄づかいがへるという
意識改革を期待してのことだろう。
スーパーとしては袋代がうくことにもなり、いいことづくめだ。
でも、お店が本気でエコロジー運動をするつもりというよりも、
エコ運動への形式的な参加であり、
実質的な無駄づかい防止ではないような気がする。
たとえば、肉や魚のトレイには、うすい袋をかならずいれるし、
蚊とり線香みたいににおいがつよいものはわかるとしても、
ライターひとつかってもこの袋にいれられる。
もうひとつ、わたしはレジではられる
あかいテープがだいきらいなのに、
2.3点の商品をかおうとレジにならぶと、
お店のひとはかならずこのテープをはろうとする。
あのテープはいったいなんのつもりなのだろう。
商品にテープがはってあるとうつくしくないし、
あとではがそうとすると意外に手間がかかる。
テープをふせごうと、はられるまえに
商品をカバンにいれようと競争するのは、
お金を用意するのがかなりいそがしい。
商品を1つもってレジにならぶと、
カバンにいれるから袋はいらないといっても、
「このままでいいですか?」とかいって
あかいテープをはろうとする。
「なんでカバンにいれるのにテープをはるのですか?」
「たとえば商品を10個かったときに、
あなたは全部にテープをはりますか?」
とたずねたこともある。
はっきりとこたえてはくれなかった。
レジにたつひとにとってみると、
マニュアルどおりにやってるだけなのに、
へんな客がうるさいことをいう、というかんじみたいだ。
あかいテープをはることにより、
ちゃんとお金がしはらわれていることをしめしているのだろう。
でも、もしうたがうひとがいたとしても、
そんなことはレシートをみせればわかることで、
こまめにテープをはる意味はまったくない。
さすがに本屋さんで本にテープをはろうとするひとはあまりいない
(いちどはられそうになったことがある)。
袋にいれる必要はないとレジでいえば、
本にレシートをはさんで
「店をでるまではレシートをはさんだままでおねがいします」といわれる。
本とスーパーでかう商品とのちがいはなんだろうか。
テープだって資源なわけで、不必要なことに
テープをはって浪費するなんて全然エコではない。
はじめからはならければなにも問題ないのだ。
ホームセンターは、スーパーよりももっとてごわい。
ホームセンターではレジ袋がいまも無料でつかわれており、
なにもいわなければお店の袋にかった商品をいれられる。
ゴミをふやさないためにも
「このままでいいです」というと、
店員さんは「ありがとうございます」といいつつ
かならずあかいテープをはろうとする。
「テープはきらいだからはらないでください」というと、
袋にいれない商品はテープをはることになっている、
というふうなことをいわれる。
スーパーよりも、もっとうるさいマニュアルがあるのだろう。
「お金をはらっていないひとをチェックしたければ、
レシートを確認すればいい」と説明すると、
納得してというよりも、
うるさい客にはさかわらないほうがいい、みたいな顔で
テープをあきらめるレジのひとがほとんどだ。
客がカバンをもってきているのに、
反射的にテープをはろうとする対応とは、いったいなんなのだ。
店員さんにいちいち指摘するのにこのごろはつかれてきて、
「テープをはらないで」とたたかう気力がなくなってきた。
吉田くんのポスターがもう一歩ふみこんで、
「テープもはりません」と
あのおこった顔でいってくれないだろうか。
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