2013年05月01日

「岩合光昭の世界ネコ歩き」しあわせそうなマラケシュのネコたち

5月1日放送の「岩合光昭の世界ネコ歩き」は、
マラケシュのネコたちだった。
モロッコやマラケシュの紹介がはいるのかとおもったら、
観光案内はぜんぜんなく、ネコたちだけをおいかける番組だった。
これほど起伏のない60分番組はめったにない。
朝、ジャマエルフナ市場の
オレンジジュース売場にいる親子のネコたちからはじまり、
夕方にまたおなじ場所にいた彼らと再会して番組はおわる。

母ネコにじゃれつく5匹の子ネコたち。
これほどしあわせをかんじる景色はなく、
おもわずほほえんでしまう。
『野生のエルザ』のジョイ=アダムソンさんが、
「ネコ族の子どもほどかわいいものはない」、と
どこかにかいていた。
たしかに子ネコはめちゃくちゃかわいいけど、
子イヌだってまけないくらいかわいい。
ただ、親子というセットでかんがえると、
たしかにネコほど(ライオンのことはよくしらない)
かわいいいきものはいないと、
きょうの番組をみていておもった。

わたしがテレビをみていたら、
うちのネコたちもわたしのヒザのうえにのってきた。
といってもテレビをみているわけではない。
テレビからネコのなき声がきこえても反応しない。
ネコたちには、テレビにうつるネコがどうみえているのか。
2匹のネコといっしょにネコの番組をみれたのは、
おもいがけないしあわせな時間だった。

そこらじゅうにネコがいる。
岩合さんはところかまわずカメラをむける。
市場のなかにある、職人さんの仕事場や、
みやげもの店、民家。そこかしこが撮影場だ。
ネコたちはいつもそうやって
スークのなかを気ままにあるいているのだろう。
岩合さんには、どこにネコがいるのか
なんとなく気配でわかっている。
ネコをみつけると、そのネコは
岩合さんを子ネコや仲間たちのところへつれていく。
岩合さんのまわりには、いつもネコたちがくつろいでいる。
岩合さんがカメラをセットすると、
そこが最高にいごこちのいい場所におもえてくる。

このまえみたハバナのネコたちにくらべ、
マラケシュのネコは安心してくつろぎ、よくふとっている。
毛のツヤがあまりよくないネコもいるけど、
岩合さんはそんなことはまったく気にせず
かわいさをたたえ、やさしく背中をなでる。
ハバナをもちだすまでもなく、
日本の町をあるくネコだって
あまりいごこちがよさそうではない。
そもそも野良ネコをほとんどみかけることがない。
ネコがしあわせにくらす町は
人間にとってもしあわせな町、という法則にしたがえば、
マラケシュほうが日本よりもくらしやすい町みたいだ。
ネコたちにとっても、ひとにとっても。

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posted by カルピス at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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