2013年06月19日

タヒチの「善戦」にみる小国のサッカーの魅力

コンフェデレーションズカップ タヒチ対ナイジェリア

オセアニア代表のタヒチがコンフェデ杯ブループBに登場し、
ナイジェリアとの試合で6-1と「健闘」したことが話題になっている。

ネットをみてみると、タヒチの人口は18万人なのだそうで、
これはほぼわたしのすむ町の人口とおなじだ。
市の選抜チームが人口1億6000万ちかくの大国と試合をするのだから
なんだかおとぎばなしみたいでたのしくなってくる。
宇都宮さんのレポートによると、
タヒチは「たまたま」オセアニア代表になったといえるようで、
こういうおおきな大会に参加することじたいがはじめの経験だ。

コンフェデ杯は各大陸のチャンピオンと招待国からなる8カ国で
2つのグループがくまれる。
サッカー連盟加盟国数をみてみると、

欧州サッカー連盟  53 
オセアニアサッカー連盟 11
アジアサッカー連盟 46
アフリカサッカー連盟 56
北中米カリブ海サッカー連盟 40
南米サッカー連盟 10

となっているので、11カ国しか加盟国のないオセアニア代表は
あんがいかんたんに参加できそうだ。
このなかでいちばんつよいのがニュージーランド、
つぎがニューカレドニアというから、
タヒチでなくてもほかの参加国からはみおとりする。
それではちからの差がありすぎて試合にならないかというと、
あんがいそうでもないのがサッカーのおもしろいところだ。

スタジアムの観客のおおくは
つよすぎるナイジェリアよりも
小国ながら一生懸命にプレーするタヒチにむけて声援をおくっていた。
まあ、これだけ差があると、だれだって(ナイジェリア人以外は)
タヒチを応援したくなるだろう。
前半で0-3と、ほぼ試合をきめられたものの、
タヒチは後半にえたコーナーキックをいかして
歴史的な1点をいれる。
おかしかったのは、点をいれた選手たちが
いちばんびっくりしていたことで、
やがてそのおどろきがサポーターまでひろがっていく。
まさか点をいれられるとはおもってなかったようで、
あっけにとられたサポーターが、
やがておどろきをよろこびにかえていく。
フットボールネーションの応援にはない風景だった。

試合はその後ナイジェリアが3点をいれ、
タヒチの選手たちは気もちがきれてしまった。
しかし、1-6の大差となったものの、
おもいもかけない1点をとったことがとにかくうれしそうな
タヒチの選手たちだった。

宇都宮徹一さんは
あまりしられていない国や地域のサッカーを紹介されており、
『フットボールの犬』(東邦出版)では
人口4.8万人のフェロー諸島が登場する。
デンマーク本国から飛行機で2時間、時差1時間、
ひとの数よりも羊のほうがおおい島々だという。
そんな地域でもサッカー連盟に加盟すると
W杯の予選に参加できるので、おもしろいことがいっぱいおきそうだ。
本書では、フェロー諸島のチームがユーロの予選で
ドイツチームをむかえたときのようすが紹介されている。
島におけるサッカーがどういう存在なのかがつたわってきて興味ぶかい。
日本代表がW杯優勝とか、ベスト4とかを目標にかかげ、
やっきになっているのをみると、
なんだかべつのはなしをきいているみたいだ。
W杯だけがサッカーの目的ではないわけで、
いろいろなサッカーとのつきあい方をしるためにも、
『フットボールの犬』はおすすめの一冊だ。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 13:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック