いつもは放課後の3〜4時間をピピですごすだけだけど、
やすみちゅうは9時から6時までと、9時間のながい活動時間となる。
戦々恐々、というと利用者に失礼だけど、いったいどうなることかと、
ずいぶん心配して夏やすみをむかえたものだ。
時間のながさだけでなく、いちにちの利用人数もおおい。
これまではいちにち平均9人程度だったのに、
夏やすみちゅうは12人をこえている。
ピピの定員は10名なので、この平均12人というのは
利用人数をオーバーしていることになる。
利用調整をしてかなりしぼっても、
ことわりきれずにこういう利用予定になってしまった。
それが、はじまってみると、
これまでのところぜんぜん大変ではない。
時間がながいだけで、基本的にはいつもとおなじようなながれで
子どもたちはピピですごしている。
春やすみにくらべ、スケジュールでうごけるようになっているので、
スタッフがいちいち活動をうながさなくても
ながれがとどこおることがすくなった。
なによりも、ピピにあるおもちゃをつかって、
自分なりに工夫しながらあそべるようになったことがおおきい。
自分ひとりで、あるいは友だちといっしょに、
やりたいあそびに没頭している場面がおおくなった。
スタッフがいっしょにつきそわなければあそべない、というのでは、
子どもひとりにスタッフがひとり必要になってしまうけど、
いまみたいに子どもたちどうしであそびに熱中できれば
わたしたちのうごきはずいぶん楽になる。
職員がなまけているわけではなく、
そういうながれをつくるのが職員の仕事であり、
それがある程度うまくいったから
いまのような状態になったといえる。
究極的には、スタッフはみまもってるだけで、
子どもたちがかってにあそびまくっている、
という事業所をわたしたちは目ざしており、
その成果をこんなにもはやく実感できたのはうれしかった。
おおい日で14人の利用があったのに、
わたしはほとんどすることがなく、
2階の事務室でひとりしずかにお弁当をたべた。
わたしが夏やすみの準備としてちからをいれたのは利用調整だけで、
あとは優秀なスタッフがテキパキとしたうごきで支援にあたってくれる。
わたしの仕事は朝の玄関そうじくらいという、
拍子ぬけするような平和な1週間だった。
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