前回W杯4位のウルグアイ。
今回の予選では、南米で5位(4位までが本大会に出場)
とくるしんでいるそうだ。
入場してきた選手をみると、フォルランとスアレスがいる。
この試合のためにわざわざ日本にきてくれたことをよろこぶ。
カバーニがいないのは残念だが、
いなくてよかった、とは、あとからおもったことだ。
心配していた試合のはいりかた。
このごろの日本は、試合開始そうそうに失点してしまい、
相手に主導権をにぎられることがおおい。
さいわいこの試合は(相手のミスにもたすけられ)
バタバタしないでよくまもっている。
とはいえ前半12分にスアレスがぬけだして
キーパーと1対1になる場面があった。
さいわい川島のファインセーブで失点をまぬがれる。
27分には一瞬のスキをついてスアレスがゴールまえにはいりこむ。
吉田マヤがつききれなかったかたちだ。
フォルランがラストパスをうけ、簡単に先制をゆるしてしまった。
その数分後にはセットプレーからフォルランにまたゴールをきめられる。
それ以降は日本にいいところがなく、みていて点がはいる気がしない。
ウルグアイは、日本にボールをもたせても、
ときどきつかむチャンスをぜんぶいかして枠内にシュートをはなつ。
こまかいパスまわしというより、
ちからずくでゴリゴリおしてくる。
ウルグアイの選手たちは余裕の笑顔をうかべてのプレーだ。
本気モードではないのがつたわってくる。
後半5分には、吉田のクリアーしようとしたボールが(つなごうとしたのか?)
スアレスにわたりフリーでシュートをはなたれる。3点目。
4点目は川島がつりだされ、ゴールがあいたところに
相手がおりかえしてヘディングをきめる。
練習試合をしてるようにかんたんにくずされ、確実にきめられる。
けっきょく2−4という完敗におわった。
ウルグアイのつよさが印象にのこる。
吉田マヤは後半11分に伊野波にかえられた。
ひきつった表情でピッチをあとにする。
このところの不安定なプレーで、監督の信頼をうしなっただろうか。
先発した柿谷は、なんどか「らしい」プレーがあったものの、
ウルグアイのかたいまもりにはばまれてきめきれない。
後半19分には豊田と交代するが、
豊田にもなかなかボールがあつまらない。
豊田へのパスがぜんぶ相手によまれていた。
コンフェデといい、この試合といい、
つよい相手とやったときの日本は
試合はこびのつたなさが目についてしまう。
ひいている相手に不用意に攻撃をしかけ、
カウンターをくう。
ボールポゼッションがたかくても、
ただまわさせられているだけで、
決定的なチャンスはつくれない。
攻撃については、この試合でも
ウルグアイをくずしての得点ができており、
まずまず機能しているといえるだろう。
問題は相手のカウンターにあったときの対応で、
いくら「スキをつくらないこと」と
気もちの面を強調しても、失点がへったわけではない。
ザッケローニ監督は、パスをまわし、点をとるサッカーをめざすといっており、
いまからひいてまもる戦術にかえることはないだろう。
となれば、ひとをかえてみることになる。
吉田マヤがつかえないとなると、
日本はセンターバックにだれをもってくるだろう。
たかさよりもスピードを重視したセンターバックにするのか、
いよいよトゥーリオ待望論がもりあがるのか。
森重と今野とのコンビはまだためされておらず、
つぎの試合でザッケローニ監督は
この2人をつかってくるのではないか。
でないと、もうあとがないから。
いくら相手よりおおくの点をとるサッカーをめざす、とはいっても、
かんたんに4失点するようではなかなかかてない。
もちろん、コンフェデで対戦したブラジル・メキシコ・イタリア、
そして今回のウルグアイはいずれも格上であり、
日本がそうたやすくかてる相手ではない。
だからこそ意味のあったマッチメイクだったわけで、
この4試合から得たデーターを、
W杯本番にどういかしていくかがとわれる。
いい経験をした。
このままではつうじないことがよくわかった。
これからザッケローニ監督がうってくる手がたのしみだ。
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