2014年02月18日

NHK-FM「とことん暑苦しい音楽」と「めんどくさいのならしょうがない」との関係

NHK-FM夕方6時からの「とことん」シリーズは、
先週から「とことん暑苦しい音楽」をやっている(再放送みたいだ)。
ギトギト、ネバネバのあつくるしい曲をあつめた、というより、
案内やくの「DJホットマン」氏の声があつくるしいだけだけど、
いつまでもさむさのつづく今年の冬にぴったりくる。
選曲がよく、あまり音楽にあかるくないわたしでもたのしめる。
たとえば2月14日はこんなラインナップだった。

• 01. Master Blaster (Jammin') / Stevie Wonder
• 02. Buffalo Soldier / Bob Marley & The Wailers
• 03. Double Dutch Bus / Frankie Smith
• 04. Fight The Power / The Isley Brothers
• 05. I Love Rock 'n' Roll / Britney Spears
• 06. Play That Funky Music / Wild Cherry
• 07. Keep On Play That Fnky Music / Wild Cherry
• 08. This Cats On The Hotin Root / Brian Setzer Orchestra
• 09. Smile on Me / The Yardbirds
• 10. Rock And Roll / Led Zeppelin
• 11. Get It On (Bang a Gong) / The Power Station

「とことん暑苦しい」のまえは「とことん真冬のラテン」で、
このときは案内役のはなし方が生理的にわたしとあわず、
番組がはじまるとスイッチをきっていた。
いい曲だったらなんでもいいわけではない。
案内役の仕事は重大だ。

DJホットマン氏は、番組をきいているひとにぜんぜんこびてない。
でっちあげのリスナーからのコメントを紹介しておいて
ぜんぶ否定したり、
「◯◯という線で曲をあつめたとおもいますか?
偶然です!」とつきはなす。
そもそも、こんなはなし方をしたらいやがられるだろう、なんて発想がなく、
きく側を無視したどこまでもあつくるしい声でかってにもりあがる
(とおもわせるのがうまい)。
「おもてなし」がはやり、「お客さま」と客をもちあげるサービスがおおいなかで、
これだけすきかってにされるとほんとうにいいかんじだ。

ほぼ日の「観たぞソチオリンピック」に、
めんどくさいんじゃしょうがない、
というはなしがのった。

スキーやスノーボードの競技がおわってから採点をまつまあいだ、
ゴーグルをとらない選手がおおいことについての報告だ。
仕事でヘルメットとゴーグルの両方をつけてはたらいていたひとが、
この2つをつけたりはずしたりするのは
すごくめんどくさいことを説明し、
「ゴーグルを取らない選手には、
勝手に親近感を覚えます」
という感想をつたえている。

それについて永田さんも
「めんどくさいんじゃしょうがないですね」
というコメントだった。

そうだな。めんどくさいんじゃしょうがない、
とわたしもおもう。
あんまり関係ないみたいだけど、
DJホットマン氏のいっけんテキトーなたのしみ方と、
この「めんどくさいんじゃしょうがない」
の精神は、とてもちかいところにある。
「お客」をお客さまとしてまつりあげたり、
おもってもない「おもてなし」にやっきになるよりも、
「めんどくさいんじゃしょうがない」と
かんたんにあきらめるかるさがすきだ。
もちろん、すべてをめんどくさがるのではなく、
なにをめんどくさいとするかにセンスがとわれる
(なんてついいわずもがななことをかいてしまうわたしは、まだまだあまい)。

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posted by カルピス at 10:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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