「中年男たちを巻き込んでの、健康になるための企画」だという。
「ぼくは健康です。健康なはずです。
健康だと思う。健康なんじゃないかな?
だって人間ドックでも
大きく引っ掛かったことはありませんし、
これまで入院したこともないし、大けがもない。
努力だって、しております」
うまいかきだしだ。
あるていどの年齢になると、たいていのひとは健康に無関心でいられなくなる。
自分のからだだけでなく、配偶者や両親もふくめて、
みんながげんきですごせてこそ平和な日常がある。
健康でいられることがすべての前提条件だ。
健康はお金でかえないし、死んでからの世界にも役だたない事実が、
だんだんとシビアにつきつけられてくる。
そんなときには、ずっと調子よくすごしてきたひとのはなしよりも、
血圧がたかくて、とか、中性脂肪が要注意といわれる、
というひとのはなしのほうが共感をだきやすい。
体調がどうわるいのか、どうしたらそんなにふとったのか、
どんなダイエットをしたのか。その結果は?
シェフ武井氏がいまの体型と体調をえるにいたった経緯は、
わたしの関心にピッタリかさなっている。
わかいころは仕事におわれる不摂生な生活をおくり、
やがておとずれた腰痛やひざのいたみをきっかけに
ジムにかよいはじめる。
トレーニングによって、なんとか健康をとりもどしたとおもっていたのに、
チベット医学の先生にいろんな不調を指摘され・・・と、
中年男性としての典型的なあゆみを体験されてきた。
こういうことをかくといやがられるだろうけど、
わたしはたいした努力もせずに、大学生のころからラインがかわらない。
180センチで63キロ。体脂肪率はひとけたを維持している。
ジョギングや水泳がすきとはいえ、トレーニングは週に2回程度だから、
ふとりにく体質のおかげだなのだろう。
ただ、プロポーションがかわらないからといって、健康とはかぎらないわけで、
血糖値や動脈硬化など、目にみえない不調におびえる心境はよくわかる。
アンチエイジングは、中年になってから とくに重大な関心ごととなった。
とはいえ、老化を否定するだけではおもしろくない。
老化とうまくつきあっていくこころの問題としても
アンチエイジングをうけとめたい。
これからシェフ武井氏がどうやって健康になっていくのか。
どう中年男性をまきこんでくれるのか、たのしみな企画だ。
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