「移住者奮闘」が朝日新聞の島根版にのっていた。
なかでもわたしがひかれたのは
西ノ島町観光協会職員のニコラ=ジョーンズさんによる
「隠岐はパスポートがいらない外国のような、別世界ですよ」
という発言だ。
こんなちかくに、外国のような別世界があったなんて。
ジョーンズさんはニュージーランド出身の女性で、
仕事でおとずれた西ノ島が気にいって うつりすんだという。
なにが彼女のこころをとらえたのだろう。
なにかと外国旅行にいきたくなるわたしは、
では、外国でなにがしたいかというと、
つきつめてみれば異文化での非日常体験だ。
べつに飛行機にのりたいわけでも、
イミグレーションにならんで
パスポートにスタンプをおしてほしいわけでもない。
外国へいったという気になれば、
何割かは目的をはたしたことになる。
外国へいけば、たしかにそこは異文化の地かもしれないが、
2泊3日でソウルやグアムにいくのと、
おなじ日程で隠岐へいくのとをくらべると、
どちらがより「異文化」で「非日常」かとかんがえれば、
そう簡単にいいきれないのではないか。
いま隠岐はジオパークでうりだしており、
地質学的、生態学的に、世界でもめずらしい自然がみられるという。
みかたによっては、ものすごくお得に
不思議な世界を体験できる地域かもしれない。
なんちゃって旅行の達人なら、たとえとなり町へのおでかけでも、
「プチ旅行」にできるかもしれないけど、
わたしには隠岐くらいの距離が
国内海外旅行の候補地にふさわしそうだ。
隠岐はなんといってもフェリーで2時間半かかる島なのだから。
ブラジルでのWカップをみてもわかるように、
何時間飛行機にのってもおなじ国内、という国もあるわけで、
2時間半のフェリーがとくに貧弱な移動とはきめつけられない。
外国旅行のかわりに隠岐へ、を強調すると 残念な気もしてくるので、
そこはあまりふかくかんがえず、
さらっと、外国旅行的に「異文化」と「非日常」をたのしむ機会ととらえよう。
ニコラ=ジョーンズさんの記事をよんでから、
西ノ島への旅行が運命的なであいにおもえてきた。
なにかご縁があったのだろう。
とはいえ、梅雨どきや夏のあつさはにがてなので、
秋をまってでかけることにする。
こういうことは、日記や手帳、それにこうしたブログにかいてしまうと
実行しやすい。
「Wカップ残念でした旅行」の企画として、
わたしには必然なであいだった。
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