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作家たちは、どんな本をよんでそだったのか、
毎日の生活リズムや、いつ原稿をかいているか、
最近のすきな作家は、などを インタビューでききだしている。
よんだことがない作家であっても、本の履歴をしるのはおもしろく、
このサイトのなかで、わたしがいちばんすきなコンテンツだ。
このインタビューをきっかけに、よみはじめた作家もなんにんかいる。
毎月1回のペースで更新されており、
最新は黒川博行さんへのインタビューで、153人目となる。
わたしがこれまでに1冊でもよんだことがある作家をかぞえてみたら、
153人のうち34人しかいなかった。
インタビューは瀧井朝世さんがおこなっていることがおおく、
取材相手の本だけでなく、そのひとがこれまでによんできたとして
名前をあげる本の話題にも、サッとついていくのにいつもおどろかされる。
マンガ・純文学・外国の小説・ミステリーにもあかるく、
しらない本などないかのように、あらゆるジャンルの本を把握されているみたいだ。
もちろん相手によっては あまりはなしがはずまず、
きき役だけでおわることもまれにある。
林真理子さんのときはとくにやりにくそうだった。
林真理子さんの小説はおもしろいけど、
いっしょにいてたのしそうかといういと、むつかしいところなので、
よけいに瀧井朝世さんの対応が印象にのこった。
インタビューされる作家のほうも、
作家だけあって、さすがによく本をよんできている。
作家としてはぜんぜんすくない、と謙遜するひとでも、
すきな本・作家を集中的によみこんだりしているので、
読書にかたむけてきた時間はそうとうな量になるだろう。
「本がすき」程度では、小説をかくのはむつかしそうだ。
わたしの印象では、影響をうけた作家として、
太宰治や三島由紀夫の名前がよくあがる。
生きている作家としては、村上春樹・村上龍・山田詠美に人気があるし、
意外なところではホームズやクリスティーといった
ミステリーを体験してきたひとがおおい(ような気がする)。
これらの作家の名前があがるのは、あたりまえともいえる。
作家といえども、もともとは本がだいすきな少年・少女にすぎなかったのだ。
膨大な量の読書は、作家への必須条件なのだろう。
たくさん本をよむうちに、おおくの作家が自然と自分でも小説をかきはじめている。
作家になるひとは、おとなになってから職業として作家をこころざすのではなく、
ちいさなころから自分は作家になるものだと
おもいこんでいるひとがおおい(ような気がする)。
わたしがしっている作家は153人のうち34人だけ、
とかいたように、わたしの読書は質・量ともに貧弱であり、
作家たちが名前をあげた本も よんでいないものがおおい。
このインタビューをよむたびに、
「必読書」としての宿題を たくさんわたされたおもいになる。
一般教養として、どれだけの本をおさえておいたほうがいいのか、
だれか整理して、いいてびきをかいてくれないだろうか。
もうひとつおもうのは、本がすきといいながら、
本への時間をたいして確保していないことだ。
おもしろい本がたっぷりあるのに、
これではいつまでたっても必読書さえおさえきれない。
仕事をやめてから、あこがれていた晴耕雨読の生活で、なんて
まえはおもってたけど、のこされた時間をかんがえると、
ことはもっと緊急をようするのではないか。
「作家の読書道」をよむと、作家たちの膨大な読書体験におどろきながら、
こんなことをしている場合じゃないと、意味もなくあせりがわいてくる。
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好きな作品への思いが語られていて、とても興味深かったです。
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