お店ではたらく職員だけでなく、
そと側から応援するひとにも参加をよびかけている会で、
わたしはサポートスタッフという名でかかわっている。
今回の議題には、サイトでひらいているフォトコンテストがとりあげられた。
応募数がのびなやんでいるので、
・どうしたら応募しやすくなるか、
・どんな部門があればいいか、
・応募してみたいとおもわせる賞品
などについて7名ではなしあった。
みなさんのはなしをきいていて、
「よりよく」していこうとか、
たくさんのひとに応募してもらえるよう工夫して、ということに
わたしはほとんど関心がわかなかった。
ひどいはなしだけど、すべてがどうでもいいことにおもえる。
なんでそんなに応募数をふやさなくてはならないのか、ピンとこない。
パッとした反応がなくても、すぐにさわがないで、
しばらくは そのままつづけるやり方が わたしのこのみだ。
ほとんど期待されないほうが気らくにやれて スキマがうまれやすい。
スキマがあれば、そこはあそべるスペースとなる。
「よりよく」「もっとたくさん」の発想は、その反対であり、
商売の王道にみえるかもしれないけど、
じつは悪魔のささやきではないか。
会のはじめに、前回の勉強会からの経過報告があった。
案はでたものの、まだとりくめていないこととして、
・しばらく注文がないお客さんに手がきのハガキをおくる、
・メールは機械的なので、アナログなものにときどきかえる
・「特別感」をもってもらう演出として誕生日にメールをおくる
などがあげられている。
手がきのほうが目だつとか、印象がつよい、
なんて発想がわたしにはたのしくない。
すこしでもお客さんのこころをとらえようとするのは、
「おもてなし」の時代に客商売としてあたりまえなのかもしれないけど、
わたしの関心とはかなりずれる。
アナログがいやなのではなく、
そうやってお客の情緒にうったえようとする発想がたのしくない。
しかし、こんなことでは サポートスタッフの役をはたせないので、
こまったことだと自分でもおもう。
わたしの価値観をうちだしていては、客商売で通用しないだろう。
ある会社のおためし商品をかったら、
そのあとうずっとメールがおくられてきたことがある。
かった商品がどうだったか、くらいならわかるけど、
あんまりしつこいので、わたしは反発をかんじてしまった。
「お客さま」としてまつりあげたり、
リピーターになってもらおうと
ずっとくいついてはなさないのは うつくしくない
(そこも手がきのおたよりをおくってきた)。
お客にいやがられない距離感をおくのも 大切なセンスではないか。
ただ、わたしはその許容範囲が かなりせまくなっており、
わたしの感覚が一般的とはいえないみたいだ。
すべてがどうでもい、なんておもっていると
勉強会に参加してもはなしがかみあわない。
すこしずつ改良をかさね、まえにすすむことに価値をおくのが社会のお約束であり、
わたしの関心はそこからずれている。
ずれたものは どう社会とかかわっていけばいいのか、
なんてことを きょうの会でおもったのだった。
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