ひんぱんに更新されているので、
いちにちに3回くらいまめにのぞかないと、すぐに相談がたまってしまう。
質問のうけつけは、1月31日でおわっているけれど、
それからもずっと村上さんは回答をかきつづけている。
全部で3万通以上もメールがよせられたといい、
このまえの回答で「あなたのメールが3500通目になりました」とあった。
すべてのメールに村上さんが目をとおす「おまつり」なので、
とうぶんはこのコーナーをたのしめそうだ。
なかには「そんなことをきいてどうするんだ」という質問があるけれど、
あんがいそんなときこそ、村上さんならではの回答がよせられる。
座右の銘として、いつもこころがけたい方針をいくつもいただいたし、
なんだかおかしかったり、人生をかんじさせる含蓄のある回答を、
これまでに200以上エバーノートにクリップした。
ときどき意味不明の、だじゃれですらない回答もある。
「文句ばかりいっていると、亀におへそをなめられますよ」という忠告は、
いったいなんのことだろう。
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/07/173700
このことばは、
奥さんの実家に同居してもいい、といっていた夫が、
結婚したとたん「そんなことできるわけがない」といいだした、
という相談によせられたものだ。
亀がおへそをなめる場面を想像してみると、たしかにおっかないけれど、
なによりもすごいのは、一連の語句がつくる完璧なリズムだ。
「亀におへそをなめられると、あとの人生はかなり下り坂です」
「亀におへそをなめられると、あとの人生はかなり下り坂」
かどうかはともかくとして、
ほかのどのことばをもってきても このトホホ感はたもてない。
そして、どんなことわざよりも、
ひとりよがりな不満を いましめる迫力にみちている。
そんなひどい目にあうくらいなら、
すこしくらいおもったのとちがっていても
我慢しようという気に わたしはなった。
「お互いに気をつけましょう」と
さいごにむすばれているのも配慮がいきとどいている。
ただたしなめているだけでなく、
そうした不幸をまねかないように
わたしも気をつけます、とあたたかくよりそわれると、
いわれたほうも「しゃあないか」とあきらめられる。
「亀におへそをなめられると、あとの人生はかなり下り坂です」
村上さんの底力を、さりげなくみせつけられ、うちのめされた。
こういう気分を、村上さんならどう表現するだろう。
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