2015年04月19日

「自由ポータルZ」にのった いまいちばんうれていない文房具は?

「自由ポータルZはじめます」という記事が
「デイリーポータルZ」にのった。
http://portal.nifty.com/kiji/150411193212_1.htm
なんのことかというと、「デイリーポータルZ」に
だれでも投稿できるコーナーが もうけられたのだ。
おくられてきた作品について、
デイリーポータルZ編集部がコメントもよせるという。

「こんな皆様の作品をお待ちしております」として、
・デイリーポータルZみたいな余計なことがしてみたい
・自分としてはまともだけど人から「デイリーポータルZっぽい」と言われた
・デイリーポータルZで執筆したい

という対象者があげられている。
ポータルZみたいなことをしたいひとがいる事実、
そのひとたちにとびらをひらく こころみがすばらしい。

「デイリーポータルZの記事の考え方」が、
よく整理してまとめられている。
・好きなことをする
自分が好きなこと、興奮できることをするのが鉄則です。その楽しさを専門用語を使わずに人に伝えてください。興奮している自分の顔でもいいです。
うけるために危険なことをするのは避けてください。そういうことでうけるとどんどんエスカレートしなきゃいけなくて辛いですよ。
・知識よりもエピソード
情報なんて調べれば誰でも分かってしまいます。だったらそこにいた自分はどう行動していたか、周りの人はどうだったのかとか生々しいエピソードを書いてください。そっちのほうが人の記憶に残ります。
・3時間はねばる
記事を書くための行動は、3時間ぐらいまでは記事のクオリティと正比例するので、ある程度までは時間をかけるといい記事になります。
(それ以上かけてもあまり変わらないことが多いです)

これらの要点は、きっとおおくのことに共通するおさえどころだろう。

そして、「自由ポータルZ」にはじめて掲載された作品に、
”今、一番売れていない文房具は「情報カード」”
という記事があった。
http://yang-hua.hateblo.jp/entry/2015/04/11/195909
これは、文房具屋さんずきの作者が、
ふるくからある文房具店で
いまなにがうれない商品かを「調査」した記事だ。
その1位に堂々とかがやいたのが、「情報カード」だった。
「情報カード」とは、いわゆる京大型カードのことで、
「倉庫にいっぱいあんねん」と
お店のかたがはなしている。
作者の「くぼた先生」も、コメントをよせた編集部の林さんも、
「情報カード」の存在をしらなかったそうだ。

わたしは梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』に刺激され、
京大型カード(情報カード)をつかっていたことがある。
読書カードや日記など、できるだけこのカードにかいた。
文具店でかっていてはお金がかかりすぎるので、
3000枚くらいを印刷屋さんに注文した。
『知的生産の技術』には、覚悟をきめるため、
1万枚くらいを注文したらいい、とかかれているけど、
3000枚でもかなりの分量がある。
「大それたことをしてしまったかも」と
ビビるくらいの量だ。
けっきょくアイデアノートとしていかすことができず、
そのおおくをつかいきれなかった。
30年くらいたったいまでも、そのときののこりが手もとにある。

そんな、ひとつの時代をつくったともいえるカードが、
いまは文具店でいちばんうれない商品になっているなんて。
投稿した「くぼた先生」にしたら、
こんなカードをつかっていた時代のほうが不思議なのかもしれない。
わかいひとはカードをみたこともないというあまりの断絶に、
ときのうつりかわりをつきつけられる。

「自由ポータルZ」にのったこの記事はすこしショックだったけど、
このコーナーは、記事のかき方など、すぐれた若手育成の場となっている。
コーナーをはじめた趣旨がすばらしい。
やらなくていいことをして、行かなくていい場所に行く。かっこよく言うと酔狂とか風流というものかもしれません。
自由ポータルZに投稿して余計な方向に人生の幅を広げてみよう!

わたしがこれまでブログにかいた記事で、
なにか応募できるものはないかとみたけど、
当然ながらみあたらない。
・好きなことをする
・知識よりエピソード
・3時間ねばる
という要点をおさえてないと
とても応募できる質の記事にならない。
「自由ポータルZ」は、やわらかいようでいて、
ふところのふかいコーナーだ。

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posted by カルピス at 11:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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