川崎フロンターレと松江シティの試合をNHK-BSでやっていた。
解説は福西崇史さん。
フロンターレは中村憲剛に大久保嘉人・小林悠と、
ベストメンバーをならべてきた。
いつもJリーグをみるのとおなじ時間・チャンネル、メンバーだ。
対戦相手だけが J3ですらない
アマチュアチームの松江シティフットボールクラブと
いつもとちがうのが不思議なかんじ。
松江にすむものとして、みないわけにいかない。
天皇杯は、日本一をきめる大会として、
アマチュアチームにも出場するチャンスがひらかれている。
毎年のように、J2をやぶるアマチュアチームがあらわれて話題になる。
ふつうにかんがえて、
アマチュアチームがJのチームにかてるわけがないのだから、
作戦としては「敗者のサッカー」にてっし、
かたくまもって一発のカウンターにのぞみをかける展開になる。
松江シティは、中国リーグを無敗でかちすすんできた。
どんなサッカーをみせてくれるだろう。
まったく異質なサッカーで、マジに天皇杯をめざし
J1チームをあわてさせたらおもしろいけど。
松江シティについて、わたしはなんの知識もない。
「松江からJの舞台へ」というポスターをときどきみかけるので、
なんのことかとおもったら、
松江にこんな実力のあるチームがそだっていたのだ。
ピッチにたつ選手たちをみると、
島根のチームというより、サッカー選手の顔つきであり、
ヘアスタイルであり、体格で、
ユニフォームもさまになっている。
黄色のユニフォームなので、
フロンターレと互角にたたかっていると、
まるで柏レイソル戦にみえる。
実況のアナウンサーによると、
7〜8名がJリーグの経験者なのだそうで、
松江のチームだからといって、
松江市出身の選手をならべているわけではない。
甲子園に出場する地元チームが、
地元の選手ばかりとはかぎらない、みたいなものか。
J3ですらないないのに、ほかのチームから補強し、
うえのリーグをめざしているのだから、
サッカーにおけるヒエラルキーは
地方にまでしっかり根をおろしている。
試合がはじまると、そんなにボコボコにはやられない。
シュートまではいけないにしても、
ちゃんとボールがもてるし、
極端にひいてまもるわけでもない。
先日おこなわれた日本代表とカンボジアの試合よりも
はるかにいい内容で、サッカーになっている。
問題は、これが90分つづくかどうか。
前半24分に、フロンターレの大島が
強烈なミドルシュートをきめる。
時間がたつにつれ、松江シティはつかれがでてきて
ボールをまえにはこべなくなる。
前半のうちに2点を先行された松江シティは、
後半からリスクをおかして攻撃にひとをかけてくる。
そうやってまえにでると、こんどはフロンターレに
うしろのスペースをつかわれるのだけど、
まけているのだから、まもってばかりはいられない。
松江シティがシュートまでもっていけるようになるとともに、
あぶない場面もふえる。
けっきょく試合は0-3でフロンターレにやぶれた。
3点差というと、このまえのカンボジア戦とおなじであり、
いい勝負をしたとはいえ、ちからの差は歴然だ。
とはいえ、10回やれば1回ぐらいは
いい勝負になるような気がする。
とくに前半の20分までは、フロンターレをあわてさせていた。
こうやって、ベストメンバーのフロンターレとたたかえるのは、
松江シティにとって またとない貴重な体験になるだろう。
これからのチームづくりにいかしてもらいたい。
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