2015年09月11日

20年まえの新聞記事をよみかえす

エバーノートをつかうまでは、
新聞のきりぬきをA4の紙にはり、
ジャンルごとにフォルダーで分類していた。
いったんフォルダーにおさめてしまうと、
あらためてよみかえすことがなく、
お蔵いりになりかねない。
そうしてほっておかれた20年まえの記事を
ひさしぶりにひっぱりだしてみた。

古新聞をついよみふけるくらいだから、
むかしのきりぬきがおもしろくないはずがない、
とおもっていたけど、意外にピンとこない。
20年のあいだにわたしの関心がうつり、
かつての重大ごとがどうでもよくなったのかもしれない。
国際的な事件について、わたしはよく記事をきりぬいているけど、
こうした情報は、データーとして あんがい いかしにくい。
そうした重大なできごとよりも、ちょっとした記事のほうが、
あとでよむとおもしろい。

1993年7月8日の朝日新聞に、
「停電を笑い飛ばす」という記事がのっている。
フィリピンのマニラでは停電が日常茶飯事で、
くらしへの影響がおおきいけれど、
「人々はそれを笑い飛ばすユーモアを忘れていない」という内容だ。
「パパ、フィリピンではロウソクを使う前は、
 何を使ってたの?」
一瞬、ギョッとした表情を見せた父親は、
遠くを眺める目つきで重々しく答える。
「息子よ、それは電気だ」

フィリピンについてのべつの小話では、
リー・クアンユー・シンガポール前首相が、
経済成長の波に乗り遅れたフィリピンの状況を見てつぶやく。
「私にまかせれば、15年でフィリピンをシンガポールのようにしてみせる」
それを聞いたフィリピンの政治家が、鼻で笑う。
「私にまかせれば、1年でシンガポールをフィリピンのようにしてみせる」

いずれも「特派員メモ」というコラムで、
大野拓司記者による記事だ。

冗談におわらないような気がして ちょっとこわいけど
こうしたわらいがわたしはすきだ。
もうひとつフィリピンねたとして、
あの国ではクーデターがよくおこるけど(20年まえのはなし)、
くわだてた軍人たちは あまりきつくとがめられない、
となにかにかいてあった。
せいぜい うでたてふせや遠泳ですんでしまうらしい。
こちらもなかなか含蓄のあるかんがえ方だ。
そういわれると、ちいさなあらそいごとなんて
たいしたことないようにおもえてくる。
日本でもしクーデターなんかをおこしたら、
かんたんにはすみそうにない。
中国や北朝鮮なんかだと、ますますややこしそうだ。
そんな余裕のない対応しかできない国よりも、
うでたてふせや遠泳で「すんだこと」にするフィリピンのほうが
歴史からえた経験を、ふかい知恵としていかしているのではないか。
「クーデターをおこした場合は、うでたてふせ◯◯回を命ず」、
みたいなフィリピンの憲法をみてみたい。
日本の憲法9条と、どちらの精神が戦争をとおざけるだろうか。

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posted by カルピス at 13:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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