ライザップのトレーニングをとりあげていた。
インパクトのある広告を大量にながせるのは、
お金のかけ方に特徴があるからだという。
完全予約制によるマンツーマンのシステムであり、
ジムをビルの1階にかまえる必要がなく、家賃がやすい。
食事療法とウェイトトレーニングだけで減量できるので、
プールやランニングマシンをそなえなくてもよく、
そのぶん経費がかからない。
個室にりっぱなウェイトトレーニングの設備があると、
ずいぶんゴージャスな環境におもえるけど、
ベンチプレスやスクワットの器具は
いちどかってしまえば あとはそんなにお金がかからない。
メリハリのつけ方がうまい。
そうやって うかせたお金をひとにまわす。
マンツーマンでのトレーニングなので、
トレーナーの質は そのままサービスに直結する。
たかいコミュニケーション能力をもとめ、
研修にちからをいれているようすが紹介されていた。
つらいトレーニングや食事制限にたちむかう利用者を
専門的な知識をもったトレーナーが
はげまし、ほめあげ、ながくつづくようにサポートする。
ジムをはなれても、メールで相談にのってくれるから
いつもトレーナーがみまもっている気になれる。
食事療法とは、糖質制限によるものなので、
いわれたとおりにとりくめば、
短期間でたしかに体重はへるだろう
(長期的にはどうかわからない)。
そのうえにウェイトトレーニングで刺激をあたえるのだから、
筋肉がついて プロポーションにも効果的だ。
ダイエットのむつかしさは、
ひとりで食事療法とトレーニングにとりくんでも
なかなかつづけられないところにある。
そこをライザップでは、
トレーナーがマンツーマンではげましてくれるので、
さみしくないし、モチベーションを維持できる。
よくできたしくみだとおもう。
たかいお金もはらっているし、
もともとダイエットしたい気もちはつよいのだから、
お客さんとしてもがんばりやすい条件がととのっている。
メソッドにしたがって集中的にとりくめば、
半年間でかっこいいからだになれそうだ。
問題は、シェイプアップしたからだを
そのあとどう維持していくかになるだろう。
いったんシェイプアップに成功したのだから、
ライザップはいちおう責任をはたしたといえる。
そのあとリバンドしたときに、どう対応するか。
お客さんの意志のよわさといってしまえば、
ほかのダイエット法とかわりがないことになる。
シェイプアップに成功したあと、
どんなサポートがうけられるかに
ライザップのちからがためされている。
短期間でやせようとするときに、
水泳やランニングはなかなか効果がたしかめにくい。
すこしぐらいはしっても、目にみえて体重がへるわけではない。
ウェイトトレーニングと食事療法に限定するライザップの戦略は、
たしかにひとつのかんがえ方だ。
しかし、長期的にそのやり方がつづくかどうか。
つづいたひとがえらい、みたいにならないといいけど。
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