365日連続公演を応援するために、
月にいちどのペースで木次のチェリバホールへむかっている。
東京でいえば武道館みたいなホール、というのは嘘で、
定員500名のホールの、そのまたロビーが会場だ。
月曜日は恒例の「マンデーワンマンショー」。
西藤さんひとりが舞台をうけもつ日だ。
もしお客さんがわたしひとりだったらたいへんなので、
まえにつとめていた職場の同僚をさそい、つきあってもらう。
さいわい、お客さんはわれわれをふくめ6人(も)いた。
幕があがると(イメージです)
月曜日のワンマンショーついて西藤さんが説明する。
365日公演をつづけるのはたいへんなので、
団員をやすませるためにも
月曜日は西藤さんひとりでつとめるときめたそうだ。
もちろんいまではそのコンセプトもぐちゃぐちゃになり、
いきあたりばったりで日々の公演をなんとかやりくりしている。
あえて整理すると、この日のワンマンショーは3部構成だった。
・10月の公演予定
・あきふみさんへのインタビュー
・フラワーカンパニーズへのおもい
ひとつづつみていく。
10月の「劇刊ハタチ族」を手にした西藤さんが、
10月1日におこなう平日のひるま公演があぶないという。
この日の夜は、どうしても西藤さんがうごけず、
ほかの団員もスケジュール調整がつかなかったので、
平日の午後3時から、チェリバホールのロビーでひらくそうだ。
ひるま公演は、夜だときにくいひとのためにも
まえからやってみたかった。
とはいえ、ひるにひらいたからといって、
夜こらないひとがきてくれるとはかぎらない。
でも、お客さんがゼロになり、
365日公演がとぎれてもいいと
西藤さんはこのごろおもうようになったという。
つづけたからといって、それが成功とはかぎらないから。
365日公演がつづければ それでいいんだろうかという、
連続公演をはじめたときには
おもいもしなかった疑問だ。
たしかに365日つづけたからといって
ひとつの達成ではあるものの、
なにかがあきらかにかわるわけではない。
でも、それをいったらおしまいなわけで、
いまさらそんなことをいいだされてもこまる。
大晦日というゴールがみえてきたいま、
なにをもって成功とするかについて
西藤はこの時期ならではのなやみをかかえている。
あきふみさんへのインタビューは・・・、
ま、いいか。
あきふみさんが舞台からおりると、
西藤さんに お客さんのひとりからプレゼントがわたされた。
西藤が影響をうけまくっている フラワーカンパニーズのTシャツだ。
フラカンは 今年12月に
結成26年目ではじめての武道館ライブをひらくという。
西藤さんがあつくかたりはじめる。
ふかずとばずの時代がながかったのに、
26年間いちども休止せず、メンバーもおなじ4人のまま、
デビューのときとおなじスタイルをたもつフラカンが
どれだけすごいひとたちか。
そのTシャツには、
フラワーカンパニーズのグレートマエカワさんにより
西藤さんへのメッセージがかかれている。
西藤さんにはなによりのプレゼントだろう。
きょうのお客さんは、なげ銭なんかどうでもいいので、
かえってからぜひ「フラカン」を検索して、
彼らの音楽をきいてほしいと西藤さんがいう。
ワンマンショーのしめくくりにはいったとき、
いつかまた もういちど365日公演をやる、と西藤さんがいいだす。
おなじことをくりかえしてもしかたないので、
形をかえ、グレードアップしてとりくみたいという。
そうかもしれない。
365日公演は、365日でおわらせていいものではないだろう。
まいにち演劇がみられる町として 演劇が根づかないと
なんのための365日だったか。
このいちねんがおわったときこそ つぎのスタートだ。
365日連続公演まであと94日。
それがゴールではないにせよ、
とりあえずのくぎりまで94日。
そのさきの劇団ハタチ族がたのしみだ。
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