2015年11月21日

2015年のボジョレー・ヌーボー

いただきもののボジョレー・ヌーボーをあける。

よくいわれるように、
まいとしのボジョレー・ヌーボーには
たいてい「ほんとかいな」といいたくなる
おおげさな評価がつけられる。
あたりさわりのない、という域をこえ、
さすがにそれはいいすぎだろう、くらい
もちあげる年がおおい。
(たとえば「10年に1度の逸品」など)。

新酒をいわうおまつりだから、正確な評価よりも
おめでたさをかんじる いきおいのあることばが
もとめられるのかもしれない。
そんなボジョレー・ヌーボーの歴史にも、
できのよくない年があった。
2012年は、そのままズバリ
「ボジョレー史上最悪の不作」
という評価だったというから、
無節操にほめているばかりではないようだ。

そんな2012年に わたしがボジョレー・ヌーボーをのんで
どんな感想をもったかというと、
「とてもおいしかった」のだそうだ。
史上最悪のできでも「とてもおいしかった」とおもえるのだから、
ワインについて わかったようなことは とてもいえない。

ことしは夏から秋にかけてよい天気にめぐまれ
いいワインができそうだという。
きっとボジョレー・ヌーボーも
「100年にいちど」クラスのおいしい年と
評価されることだろう。
しかし、いただいておきながら
こんなことをいうのはもうしわけないけれど、
わたしがのんでみての感想は
「おいしくなかった」。
わたしには、おいしいか、おいしくないかくらいしか かたれないので、
そのさきにつづく繊細な分析はなしだ。
ただ「おいしくなかった」だけ。
おおげさなキャッチコピーよりも、あんがいわたしの
マルかバツか、みたいな評価のほうが
いいところをついているのではないか。
ボジョレーだからかるくていいのに、
ずっしりとおもたいワインだった
(なにもいわない、といいながら・・・)。

2015年のボジョレー・ヌーボーは
一般的にはどんな年として記憶されるだろう。
新酒をいわうおめでたい気分も、
無差別テロによるショックでかきけされてしまった。
平和でなければおまつりにならない。

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posted by カルピス at 09:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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