2015年12月17日

忍者のなにが外国人をひきつけるのだろう

クールジャパンで忍者をとりあげていた。
いま世界じゅうで忍者の人気がたかまっているという。
番組では、忍者のイベントショーに忍者のレストラン、
忍者の修業体験、
それに忍者のマンガをあつめた図書館が紹介されている。
どれも外国人に人気があり、子どもだけでなく、
おとなもおおよろこびだ。
忍者の修業はリピーターがおおく、
毎年のようにやってきて1週間の修業に参加するのだそうだ。
ひやかしではなくて、みんな真剣な表情で訓練にはげんでいる。

忍者と武士のちがいさえよくわからないわたしは、
なんでそんなに外国のひとが
忍者に関心をしめすのか 不思議におもう。
わたしもちいさいころは『サスケ』や『赤影』に
熱中したこともあったけど、
成長するにつれて 無関心になった。
スタジオにあつまった外国人ゲストは、
全員が忍者についてある程度の関心があり、
じっさいにイベントショーやレストランへ
いったことがあるひとたちだ。
忍者ゲームに熱中したひともいる。

外国人のこうした熱意をしると、
忍者へのわたしの無関心が
まずしい精神のあらわれにおもえてきた。
べつにおおくのひとがすきだからといって、
自分も関心をもたなければならないわけではないけれど、
これだけ外国人がおもしろがる忍者なのだから、
それだけの魅力があるにちがいない。
なぞめいた日本にあこがれるエキゾチシズムではなく、
ポップカルチャーとして 彼らは忍者をおもしろがっている。
おおくの対象に おもしろいとおもえたほうが、
人生たのしいにきまっている。

好奇心のとぼしい人間くらい、つまらない存在はない。
わたしは 自分がやわらかい精神をもち、
なんでもおもしろがれる人間だとおもっていたのに、
ほんとうはかなり問題のあるひとだったりして。
ツイッターとフェイスブックに 距離をおくのも、
忍者への無関心となにか関係があるかもしれない。

率直にいって、番組で紹介したすべての「忍者」が、
わたしにはうすっぺらで底のあさい「ゴッコ」にみえた。
とはいえ そんなのは余計なお世話であり、
すきだから、やりたいから、かよってくるひとのほうが
なにかと批判的にみるわたしより、
ずっと充実した時間をすごしているだろう。
外国人が歌舞伎や能をおもしろがっても、
無関心な自分をうしろめたくおもわないのに、
忍者のおもしろさがわからないのには
コンプレックスをかんじてしまった。
忍者のどこにひかれるのかは、
外国人と日本人で すこしちがうようにおもう。
そして、外国人による忍者の人気は、
彼らがほかのアニメやマンガとはまた
べつの魅力に気づいたからではないか。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック