2015年12月31日

中国人女性の投書におどろく

朝日新聞の投書欄に
「日本の女性が力持ちで驚く」
という中国人留学生の記事がのった。
日本語学校にかよう20歳の女性による感想だ。

この方は、通学のときに
子ども2人を自転車にのせている女性をみかけ、
「そんな力持ちの女性たちを初めて見ました」
とおどろいている。
つづけて
「私の国ではほとんどの人は自転車に乗りません。
 その代わり自動車やタクシーが普段の交通手段」
とある。
さいごに
「国の支援や環境保護の意志が日本女性の力の源だと思います」
とむすんでいる。

自転車に子どもをたくさんのせて
たくましくペダルをこぐ風景は、
中国こそ発祥の地かとおもっていたのに、
まさかこんなふうにおどろかれるなんて、
こっちがおどろいた。
むかしの日本人が中国のひとをみていたのと
立場がかんぜんに逆転している。
この方は、まちがった情報をつたえようとしているのではなく、
中国には ほんとうにそんな感覚でくらしているひともいるのだろう。
それにしても、

「私の国ではほとんどの人は自転車に乗りません。
 その代わり自動車やタクシーが普段の交通手段」

こんなふうにきっぱりいわれるとタジタジとなる。
この方が特にお金もちのあつまる地区でそだったのか、
いまはこれが中国の常識なのか。
自分ではふつうだとおもっていることが、
外国のひとからみるとめずらしい、
というのとは、すこしちがうような気がする。
わたしがイメージする中国と、
この方のなはす中国はまったくちがう国のようだ。

どれだけの日本人女性が 環境保護をねがって
自転車に子どもをのせているのかも しりたくなった。
わたしの状況認識はふるすぎて、
この女性の観察がただしいのかもしれない。
外国のひとにとって、日本はほかの国とちがう原理で
ひとびとがうごいているようにみえるのかもしれない。

この方は、日本人男性について
ひとこともかたっていない。
「力持ち」なのは、女性だけだ。
自分の国の女性とくらべたときに、
日本の特徴として ちからづよい女性の姿が目にはいるのだろう。
たくましい代表かとおもっていた中国人女性からみても
日本人女性がおどろくべき存在とは、
日本人男性であるわたしには 気づきにくいとらえかただ。
クールだとおもって日本をみるからクールなのか、
客観的にみてほんとにそういえるのか、
20歳の女性が素直にかたった日本の印象におどろかされた。

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posted by カルピス at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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