2016年01月20日

はじめてのロールキャベツ

おおきなナベにいっぱいのおでんをつくった。
当然3日くらいおかずになってもらわないとこまる。
2日目には おでんののこりに
ロールキャベツをいれようときめていた。
スーパーへいくと、ロールキャベツは
ひどくちいさいのが 4つはいっただけで380円もする。
これだったら自分でつくろうと、
はじめてのロールキャベツつくりにむかった。
なにかはじめてのことに挑戦するのは、
精神によい刺激をあたえるそうで、
このごろは、つとめて「はじめて」をもとめるようにしている。
公衆トイレにはいったら、はじめての便器をつかい、
仕事で車を運転するときも、とおったことのない道をえらぶ。
「はじめて」の体験に、ロールキャベツはぴったりだ。

ロールキャベツはめんどくさそうだけど、
やってみれば きっとかんたんだとおもっていた。
そして、ほんとうに、おもっていたとおりにかんたんだった。
これくらい「おもっていたとおり」にすすむ実践は なかなかない。

わたしは「ひとてま」によわく、
キャベツをゆでたり、ミンチをこねるのが
めんどくさくて たかいハードルとなる。
そんなことしなくても、キャベツやミンチを
そのままいためればいい、という原理主義者だ。
おおきくゆずっても ハンバーグでいいじゃないかとおもう。
こういう人間には、おいしい料理はつくれない。
たべられる材料をあわせるのだから、
たべられる料理はできるのだけど、
なにかすこしたりないものしかできない。
そのたりないものは、きっと愛だ。

はじめてつくるロールキャベツなので、
クックパッドをひらいてみた。
キャベツの葉をゆでて、ミンチボールをくるむだけだ。
ゆでずに電子レンジをつかえば
もっとかんたんだろう。
おもい腰をあげてしまえば、はじめての体験はたのしい。
このごろはすこし「ひとてま」をおしまなくなり、
料理に目ざめてきたような気がする。

といいながら、クックパッドのレシピを
すべてまもったわけではない。
豚ミンチがなかったので、あいびきでまにあわせる。
タマネギとかいてあるところをネギにかえ、
レシピにない酒やしょうがをくわえた。
キャベツだけがいっしょで、あとはべつの材料だ。
料理の本にはよく、
「レシピにある分量を正確にまもって」
とかいてあることがおおい。
2回目以降に自分でアレンジするのはいいとしても、
1度目はだまされたとおもってレシピどおりに、
というのがおきまりのアドバイスだ。
これがわたしはにがてで、
テキトーにたしたりひいたりするから、
できあがったものが どこまで
めざしていた料理にちかいのか わからない。

それなりにしあがったロールキャベツを、
2日目のおでんにいれてたべる。
おいしくないわけではないけど、
なにかすこしちがうかんじがする。
豚ミンチをあいびきですませたためか、
タマネギのかわりにいれたネギがわるかったのか、
レシピになかった酒としょうが余計だったのか。
せっかくわたしがはじめてつくったロールキャベツなのに、
家族はなんの感想もくちにしなかった。
わたしのとぼしいレパートリーに、
ロールキャベツがくわわるかどうかわからない。

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posted by カルピス at 13:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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