2016年03月27日

血液型と性格の話題について

血液型による性格のちがいが しばしば話題になる。
O型はおおざっぱで、A型はきちょうめん、
AB型はちょっとかわったひと、というのが定説だ。
血液型と性格を、簡単に関係づけられるわけがないとおもうけど、
当然の事実として おもいこんでいるひとがすくなくない。
わたしは、血液型と性格のちがいを、
まったくしんじていないので
「でもほんとうは関係ないそうですよ」と
水をさしたくなる。
おとなの対応としては、世間話のひとつとわりきり、
かるくながしておけば いいのだろう。

もしほんとうに、血液型と性格には 関係があるとしたら、
職業によって、血液型のしめる割合がちがうはずだ。
たとえば、几帳面なひとにむいていそうな
鉄道関係の仕事は A型がおおく、
すこしかわっているといわれるAB型は、
公務員にすくなそうだけど、
じっさいはどうなのだろう。
軍人と牧師とは、正反対の性格がもとめられそうだし、
陸上選手とサッカー選手をくらべても、
もとめられる資質がずいぶんちがいそうだけど、
あきらかなちがいが存在するのだろうか。
自民党と共産党の議員に、血液型のちがいがあるのか。

もうひとつ頭にうかぶのが、
『ノルウェイの森』で永沢さんがいっていた、
まともな人間の割合についてだ。
受験者の殆どは底なし沼に放りこんでやりたいようなゴミだが、まあ中には何人かまともなのもいたなと彼は言った。その比率は一般社会の比率と比べて低いのか高いのかと僕は質問してみた。
「おなじだよ、もちろん」と永沢さんはあたり前じゃないかという顔で言った。「そういうのって、どこでも同じなんだよ。一定不変なんだ」

どんなひとにもおおざっぱな面と、
几帳面さと、かわってるところが
いっしょに存在しているはずで、
なかなか血液型ごとに スッパリとは わけられない。
また、たいていの仕事で、几帳面さが要求されるし、
おおざっぱな面が必要なときもある。
結果として、「永沢さん」が
「そういうのって、どこでも同じ」というように、
一定不変の法則がなりたっているのではないか。

血液型による性格のちがいをはっきりさせたければ、
もとめられる資質が はっきりちがう職業について、
血液型のわりあいをしらべたらいい。
裁判官と受刑者は、おおきくちがいそうだけど、
じっさいは どうなのか。
職業ごとの 血液型の傾向について、
しんじるにたる調査があるだろうか。

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posted by カルピス at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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