ホームセンターで3キロの種いも(メイクイーン)をかい、
きらずにそのまま畑にうめる。
じゃがいものうえつけというと、
種いもをきり、そこに 灰や石灰をぬって
いもがくさらないようにするけど、
まるごとうえればすごくかんたんだ。
自然農法による野菜づくりが2年目となり、
きょねんおおまかなウネをたてているので、
ことしはクワをまったくつかわなかった。
移植ごてで穴をほり、そこに種いもをおとし 土をかける。
水やりもなしだ。
だいたいにおいて、畑での仕事は みこみどおりにすすまず、
なかなかおわらないものだけど、
今回の種いもうえは、おもっていたよりもずっとはやく、
30分もかからなかった。
ほかのウネでは、きょねんの11月にまいたえんどうが
草のなかから芽をだしている。
冬のあいだはコケみたいなかたちで
なんとか生きのびていたコリアンダーも、
だいぶおおきくなった。
春はまだほかの草にいきおいがないので、
えんどうは いかにも自然農法らしく、草といっしょにそだっており
みた目にもうつくしい。
しりあいにもらった「ツタンカーメン王陵のえんどう」の種もまく。
ツタンカーメンのお墓から、副葬品として発見されたものだという。
紀元前14世紀の味をたのしみたい。
じゃがいもをうえていたら、
ほかの畑で仕事をしていたおばさんがはなしかけてきた。
「あんた、えらいことしてるらしいな」といわれる。
なんのことかとおもったら、米づくりのことだった。
わたしが田んぼをかりてお米もつくっていると
だれかからきいたそうで、
わかいのに(わかくないけど)なかなか感心なやつだ、
というニュアンスをかんじ すこしうれしくなる。
田うえではなく、種モミをばらまくやり方で、
きょねんはたった18キロしかとれなかった、と
じっさいのすがたを説明した。
ここの畑も、おなじかんがえ方で、
じゃがいもにも肥料をやらないし、
草もできるだけとらない、というと、
理解しかねるふうだ。
それでもダメだとはきめつけず、
「まあ、穴をほって うえとけばいいわね」と
なかなかものわかりのいい おばさんだった。
わたしもそうおもう。
穴をほって、うえとけばいい。
そのとおりに、穴をほって種いもをうえた。
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