きのう・きょうとクッキーをつくった。
ひとつきほどまえ、事業所ではたらいている わかい職員たちは、
来年度にどこへ移動するのか心配そうだった。
年度末に4月からの移動を心配するサラリーマンの気もちが
まえはまったく理解できなかったけど、
いまはわかい同僚たちが まさにそのサラリーマンたちのように
新年度からのうごきを なにがしか気にするようになった。
13年ほどまえに、事業所のたちあげにかかわったわたしとしては、
この事業所が まさかそんな規模になるとはおもわなかった。
配置がえができるほど、おおきな組織になったなんて しんじられない。
かぞえてみると、4つの事業にわかれ、
おなじ事業でも 利用者がふえたところは、
そのなかでさらにまた 2つにわかれたりしたので、
たしかに移動可能ないきさきは、
職員が心配するぐらいにふえた。
そうか、移動する可能性のあるひとは心配なんだな、と
ひとごとにおもっていたら、
わたしもまた あたらしい部署に移動となった。
わたしが4月からかかわっているグループは、
クッキーづくりを中心にしながらも、
年配の利用者が 活動に参加できるような
のんびりした場所にしてほしいといわれている。
そこらへんのニュアンスを、なかなか職員たちが共有できず、
いったいどんなグループをつくっていけばいいのか
たずねるひとごとに いろんなかんがえが交差する。
かんがえようによっては、やりたいことにとりくむチャンスでもあり、
クッキーをメインにしながらも、
あいた時間にタコヤキをつくって おやつにしてもいい。
散歩にでかけたり、外食にもいける。
だれも具体的な姿をイメージしていないので、
なにをやってもゆるされそうなかんじだ。
人数がおおくて目だつ部門だと、
きっちりまともな活動をもとめられて きゅうくつだけど、
わたしがかかわるのは、年配のひとが利用するグループであり、
しっかりはたらいて 達成感を得るというよりも、
ながねん はたらいてきた骨をやすめる場所、と
わたしは解釈している。
わたしもまた そんな一員でもあるので 非常に共感しやすく、
将来のわたしがたのしめるような場所を
ひと足さきに形づくる活動となればいい。
わたしの畑にきてもらって、たとえばえんどうの収穫をみんなでやれば
たのしそうだし、うりものにもなる。
なによりも、わたしがたすかる。
きょうの午後は、ホームセンターへかいものにでかけた。
休憩をとる部屋が、まだととのっていないので、
時計と お茶をのむときのコップやコーヒー・砂糖を
かうつもりだったのに、
いざかおうとすると、たいしたものでなくても数百円もする。
たいていのものは 100均でかえばいい、ということになり、
けっきょく時計と スケジュールをたてるのにつかう
ホワイトボードだけのかいものにおわった。
必要なものは どんどんかおうといいながら、
いざかうとなると なんだかもったいいない。
家にあるものを もちよったり、
ほかの部署にあまっているものを もらうことになる。
そういえば お金をけちってスタートさせたね、と
5年後になつかしくおもいだすような、
ゆたかな精神にもとづく 断固としてテキトーなグループにしたい。
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