まえの作業で いちおうの完成としたものの、
前面にはブルーシートをかけ、
一時しのぎのまま ほったらかしていた。
このままでは雨や風によわく、
なかにしまったものがぬれてしまっては、
いったい なんのための小屋なのか。
なんとか戸をつけないと おわったことにならない。
ふつうなら、ちょうつがいをつけて、
左右の戸がひらくようにするところだけど、
わたしにそんなこまかいとりつけが できるだろうか。
あんがい木材をかんたんにうってミゾをつけ、
そこにコンパネをはめこんでの ひき戸にしたほうが、
構造的にはシンプルかもしれない
(障子やふすまをかんたんにしたつくり)。
いずれにしても、金づちとクギだけでは仕事がすすまない。
職場からインパクトをかり、なんでもできるように準備した。
きのう職場から家にかえるとき、雑談として
小屋の前面をどう処理したらいいか、
大工しごとがじょうずなひとにたずねる。
小屋の設計図をひいてくれたのも おなじひとだ。
わたしとしては ひき戸案にほぼかたむいていたので、
かるい確認のつもりだった。
ちょうつがいがふつうだけど、
あけたり・しめたりを ひんぱんにしないのなら、
コンパネを2枚、ただ 小屋の前面にたてかけるだけでいいかも、と
そのひとは 予想外の方法をしめされる。
わたしの技術力のひくさと、
小屋のつかい方をよく理解した現実的な提案だ。
2週間ぶりで田んぼにいってみると、
小屋の前面にとりつけたブルーシートは
あっけなくクギからはずれ おおきくめくれている。
まったく「戸」の役目をはたしていない。
応急処置のつもりだったので、ショックはないけど、
すこしのあいだなら こんな処置で
雨・風をしのげるとかんがえた わたしがあまかった。
設計者の提案をうけ、
ホームセンターで1枚1100円のやすいコンパネを2枚かい、
小屋の前面にたてかける。
なんとなくかったコンパネなのに、おおきさがぴったりだ。
小屋のまえにおいただけで すこしくらいの雨・風はふせげるだろう。
とはいえ、つよい風がふくときもあるので、
上と下の2ヶ所を、ひもでとめておいた。
小屋をつくるときは、柱がヘロヘロとゆがみ、
とても自立しそうにない状態だった。
半分冗談に、いよいよダメなら さいごの手段として
ひもでちかくの木にしばってとめようとはなしていた。
まさかほんとうに ひもをつかうようになるとは すこし残念。
作業時間は20分もかからなかった。
コンパネを ただおいただけなので あたりまえだ。
もしちょうつがいをとりつけたり、
ひき戸をすべらすミゾをつけようなんてしていたら、
半日かけてもおわらなかっただろう。
原始的だけど、故障につよい「戸」を とりつけられて安心する。
今シーズンの米つくりにむけ、
心配ごとがなくなり とりあえず めでたい。
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