5大会連続のオリンピック出場をめざし、
今回の選考会にのぞんだ北島選手。
100メートルでは2位になりながらも
派遣標準記録に0.3秒およばなかった。
今夜おこなわれる200メートル平およぎ決勝に
すべてがかかっている。
場内はピリピリした雰囲気となり、
おおくのひとが北島選手をリオにいかせたいといのる。
しかし、残念ながら5位と きびしい結果におわった。
5位といっても、派遣をきめた渡辺一平選手とは、0.5秒の差しかない。
その0.5秒に、天国と地獄の差がでてしまった。
100メートルでは、2位になりながらも
派遣標準記録に0.3秒およばなかった。
準決勝ですでに標準記録をクリアーしていたことから、
実績のある北島選手をぜひリオへ、という抗議が
水泳連盟に殺到したときく。
しかし、そんなゴリおしをしたら
すべてがグチャグチャになる。
派遣標準記録をとっぱし、なおかつ決勝で2位以内と、
基準がはっきりしめされたなかでの選考会であり、
たとえ北島選手といえども、
水連は特別な枠をみとめなかなかった。
北島選手としても、そうした条件のもと、
真剣に代表をめざしたのだから、水連への抗議はまとはずれだ。
シドニーオリンピックにむけた選考のとき、
千葉すず選手が200メートル自由形で標準記録を突破し、
かつ優勝したにもかかわらず、
当時の水連は千葉選手をえらばなかった。
そんなおかしな選考がかつておこなわれていたことをおもえば、
今回のきびしいけれど 公平な選考はすばらしい。
世界水準をみすえた 水連の意識があったからこそ、
日本の水泳は 国際大会で上位をねらえる たかいレベルにたっした。
レース後のインタビューで、北島選手は
やりきったすがすがしさを かたっている。
もういちどオリンピックへと、
本気でめざした今回の選考会は、
結果がともなわなかったとはいえ、
胸をはってほこれる すばらしい挑戦だった。
北島選手がこれまでにつみあげてきた実績と、
挑戦しつづけた ながい選手生活に 拍手をおくりたい。
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