まえから気になっていた。
ステーキ用の肉にくらべ、かたまりなのにすごくやすい。
あれを、ステーキ肉としてやけないものか。

家でステーキをたべるときは、
ニュージーランドかオーストラリア産の牛ロースがほとんどで、
4人分が2000円もしないやすい肉をえらんでいる。
豚モモ肉ブロックは、そのビーフよりさらにやすく、1/2もしない。
でも、なんだかやすすぎる気がして、
まよいながらも いつもステーキ肉をかっていた。
きょうは、はじめから豚モモ肉いっぽんに腹をきめ、
スーパーへでかける。
カナダ産のかたまりが511グラム551円でうっている。
100グラムあたり108円と、おおきなかたまりにもかかわらず
圧倒的なやすさが豚モモ肉の魅力だ。
豚モモスライスはよくかっているけど、
それがかたまりになったときの迫力はすごい。
むすこはわかものらしく肉がすきで、
だされればいくらでもたべる。
ただ、焼肉屋にいくと、ほとんどカルビしかたべず、
お金がかかってしょうがない。
牛タンを、なんどかすすめてようやく、というところで、
レバーやホルモンは、まったく口にあわないらしい。
わたしが大学生のころは、
メニューのしたから、つまりホルモンやセンマイから注文し、
いちばんうえのカルビなんてたべたことがない。
ホルモンとミノでお腹をみたし、
さいごにツラミ、というのがおきまりだった。
カルビしかたべないなんて、どれだけヒンシュクな人間であるか。
やく30分まえに豚モモブロックを冷蔵庫からだしてきりわけ、
塩・コショーをふる。
豚モモはあっさりした肉なので、
塩・コショーをしっかりきかせたほうがいいそうだ
(「クックパッド」より)。
オリーブオイルとバターをしき、中火でやいた。
きょうは500グラムを3人、83歳の母はそんなにたべないので、
実質わたしとむすこで 大部分をたべたことになる。
豚肉のステーキでも、じゅうぶんおいしい。
国産牛肉は、たかすぎてとても手がでないのにくらべ、
外国産の豚モモブロックは しんじられないくらいやすい。
やすいからおいしくないかというと、ぜんぜんそんなことはなく、
牛肉よりも わたしにはたべやすかった。
焼肉屋でカルビをたのむと、
一皿だけで きょうの豚モモ肉ブロックの2倍くらいする。
むすこを焼肉屋につれていくのはやめにして、
家で豚肉ブロックをやき、
そのぶんワインやチーズにお金をまわしたくなった。
今夜のステーキで、わたしは豚モモのおいしさに目ざめた。
なぜ豚モモブロックは、その実力にもかかわらず
ひくくあつかわれているのだろう。
今夜のステーキは、おそらく我が家のターニングポイントとなる。
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