吉村喜彦さんが担当する回をきいていたら、
「旅のおともの食べ物」をテーマにすえていた。
この日は、日本国内をめぐりながら、
吉村さんがむかしの記憶をさぐり
おもいでのたべもののはなしをする。
はじめてのったブルートレインや、
むかしよく利用した食堂車など、
いまではみられなくなった風景がおおい。
おどろいたのは、選曲のはばが ものすごくひろいことで、
・「ロング・トレイン・ランニン」
ザ・ドゥービー・ブラザーズ
・「津軽海峡冬景色」石川さゆり
・「修学旅行」舟木一夫
・「長い髪の少女」ザ・ゴールデン・カップス
・「ミッドナイト・トレイン・トゥ・ジョージア」
グラディスナイト&ザ・ピップス
・「そこは青い空だった」橋幸夫&吉永小百合
・「ぼくは特急の機関士で(東海道の巻)」
三木鶏郎、丹下キヨ子、森繁久弥
はじめにのりのいい曲をきかせておいて、
つぎがひとむかしまえの演歌、
そのあとで舟木一夫にとんだときは かなりがくっときた。
吉村さんのはなしと選曲には、関連のないときがおおく、
とくに今回はものすごいこじつけだ。
けなしているのではなく、はなしと選曲とのギャップが
たのしみになってくる。
この番組は、いつもだと世界各地をめぐり、
土地のたべものやのみものを紹介する。
今回は、テーマが「旅のおともの食べ物」なので、
旅をするときに ぴったりくるたべもののはなしとなった。
カツサンドやワンカップなどが話題にのぼる。
わたしは、駅や電車でかうたべものは
たかいわりにおいしくない印象があり、
あらかじめかっておいたたべものをひろげている。
外国を旅行するときは、節約よりも体験が大切になり、
のりもののなかで たべものをかうことがおおい。
バンコクからマレーシアにむかう列車では、
食事時間になるとメニューをわたされて
注文した料理を席までもってきてくれる。
自分だけはこばれてきた料理だと気まずいけど、
まわりの席のひとも ちらほら注文しているので、
そんなに意識しなくてもすむ。
ベトナムの列車では、お弁当をうりにきた。
機内食のレベルを2段階さげた 給食みたいなお弁当で、
いくつかくぼみのあるプラスチック製の容器に
ごはんとおかずがもられている。
これならなにかもちこんだほうがいいとおもったし、
まわりのお客さんはたいていそうしていた。
スペインで列車にのったとき、
30代の女性がサンドイッチをたべはじめた。
ものすごくおおきなバゲットに、
はみでるほどたくさんのハムがはさんである。
こんなおおきなサンドイッチを、
女性ひとりでたべられるはずがない、
とおもってみていると、あんのじょう
半分くらいたべたところで サンドイッチをカバンにしまった。
そりゃそうだ、ひとり分としては あまりにもおおきすぎる。
でも、しばらくすると その女性はまたサンドイッチをとりだして、
こんどはのこり全部を胃袋におさめてしまった。
わりとこがらな女性だったのに、すごい食欲をまのあたりにして
わたしはびっくりしてしまった。
ハムでもチーズでも、スペインのサンドイッチは
あふれるほど具をつめるのは、
それだけの量をたべるのが 常識だからだろう。
スペインのサンドイッチというと、
あのこがらな女性の旺盛な食欲をおもいだす。
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