ボジョレーヌーボーの解禁日に
利用者の家へプレゼントをとどけている。
プレゼントは、ボジョレーと、
事業所でつくっている小物類だ。
ことしもまた、職員ふたりが組になって、
利用者のおうちをまわることになった。
問題は、ただボジョレーをとどけるのではなく、
なにかの仮装をして、というひねりがもとめられる点にある。
全員がサンタさんのかっこをした年もあったけど、
いつしか仮装にかわってしまった。
仮装はだんだんハデになり、こったペアになると、
衣装や化粧を工夫して、とにかくわらいをとろうとする。
わたしの相棒は、吉田くんとレオナルド博士、
という案をしめしてくれたけど、
いくらしまねの吉田をなのっているわたしとはいえ、
吉田くんの仮装なんてしたくない(にくらしいだけだから)。
ここはくるしまぎれに「デイリーポータルZ」をパクって、
「地味な仮装」でごまかすことにする。
http://portal.nifty.com/kiji/161101197952_1.htm
「地味な仮装」とはなにか。
魔女やマリオなど、ハデは仮装だけが仮装ではない。
というか、すなおに仮装できない めんどくさい人間のために
デイリーポータルZが提案している ちょっとひねった仮装だ。
いまさら魔女やマリオ、
それに血をながしたリアルなゾンビなんて ひとさわがせなだけだ。
いまこそおとなの仮装をじっくり味わってもらおうではないか。
というわけで、
わたしのペアは、クロネコヤマトの宅配便と、
ティッシュくばりの「仮装」をえらんだ。
デイリーポータルZがひらいた地味な仮装のパーティーでは、
・キャバクラのチラシくばり
・無印のカタログにのってる家族
・美容院の客
・つけ麺屋の主人
・バスケ部のコーチ
・ヤンキー
・妻の出産につきそう男性
・駐車場の誘導係
・ティッシュくばり
・爆買いする中国人にインタビューするひと
などに仮装したひとがあつまったそうだ。
地味な仮装なのだから、
わたしがいつもの服をきて玄関ぐちにあらわれて、
「介護事業所の職員に仮装しました」
といってもいいわけだけど、
あんまり手をぬくと せっかくの企画に水をさして
ほかのペアからヒンシュクをかってしまう。
地味ながら いちおう仮装だけはちゃんとするよ、と
理論に武装されながら、あくまでも弱気なペアが誕生しそうだ。
クロネコヤマトのユニフォームをしらべると、
みどりのジャンパーとうすい茶色のズボンがおおい。
みどりのジャンパーはもってないので、
青のウィンドブレーカーで代用する。
みどりの帽子もないけど、
帽子にクロネコヤマトのワッペンをはりつけたら
なんとかごまかせるのではないか。
ことしのボジョレーヌーボーの解禁日は11月17日だそうで、
のこされた時間は わずかしかない。
あと1週間でもうすこし準備をすすめ、本番にいどみたい。
おとどけ先の利用者宅では、
プレゼントをもってきたペアの仮装が採点され、
いい点をあつめたペアには
理事長賞として 豪華食事券のごほうびがある。
「地味な仮装」という変化球は どううけとめられるだろうか。
うまくいったら 来年もこの手でごまかしたい。
そうやって だんだんとおとなの仮装が主流になるよう ねがっている。
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