2016年11月15日

Wカップアジア最終予選、対サウジアラビア戦。よわい代表だからこそチームがまとまった

Wカップアジア最終予選、対サウジアラビア戦。
ことしさいごの代表戦であり、
最終予選のおりかえし点でもあるこの試合に、
日本はなんとか2-1で勝利をおさめる。
もしまければ、Wカップへの道が
かなりあぶなくなったろうし、
選手(と監督)たちは かなり自信をうしなっただろう。
とにかく かててよかった。

ハリルホジッチ監督が就任したてのころは、
球際のつよさとたてにはやい攻撃をキーワードに、
さっそうと日本代表にあたらしい風をふきこんだ。
それが、いつのころかボタンがかけちがえられたみたいに、
すっきりかてない試合がおおくなる。
あっという間に 監督の魔法がとけてしまったかんじだ。
格下のチームが相手でも、
シュートを何十回もけりながら点がはいらない。
いまさらながら かなり重症な決定力不足があきらかになる。
代表チームは、こんなによわかったのかとがっかりしたけれど、
ファン心理とはへんなもので、
かえって応援に熱がはいるようになった。
こんなよわい代表は、わたしがささえないと どうにもならない。
今夜もそわそわと7時半をまつ。

先月おこなわれたイラク戦の日は、
たまたま仲間3人で鍋をかこもうとしていた。
ときにはほかのひとといっしょに
代表戦を応援するのもわるくないだろう。
でも しりあいの家につくと、そこのテレビはBSがうつらなかった。
できれば民放はさけたかったけど(やたらうるさい解説なので)、
音をけしてみればいいかとおもったら、
朝日系はうつらないから けっきょくイラク戦はみられないという。
代表戦の日にのみ会を企画しておきながら、試合をみられないなんて、
なんてひどい「招待」かとわたしは逆上し、
のみ会をまさしくドタキャンして家にひきかえた。
よわい代表は、ときには友情にもヒビをいれてしまう。

今夜のサウジアラビア戦は、
どうしてもまけられない試合であり、ハリルホジッチ監督は
これまで常連だった香川・本田・岡崎をベンチスタートさせている。
かわりにはいったのが清武・原口・大迫・久保で、
とくに久保は、4日前のオマーン戦がデビューであり、
世代交代をかんじさせる試合だ。

いまの日本の選手と監督は、アジアにおいてさえ、
自分たちがつよいチームなんて まちがってもおもってないので、
真剣に相手にぶつかっていき、どろくさくボールをまえにはこぶ。
すこしまえの代表が、きれいにパスをまわし
完全にディフェンスをくずしてゴールをねらっていたのと
ずいぶんちがう。
前半の終了間際にPKを獲得し、清武がおちついてきめる。
まず1点。
清武はベンチにかけより、
ひかえ選手たちとだきあってよろこんでいる。
ハリルホジッチ監督もうれしそうだ。
だれもが今夜の試合をおもくうけとめているので、
とにかく1点とれたことを率直によろこんでいる。
アジアではトップクラス、なんてうぬぼれていない代表チームは、
それだけ謙虚さも身についたようで、
その貧乏くささがわたしには好感がもてる。
2点目は、古株の本田→長友→香川がつないで、
うりだしちゅうの原口がきめた。
チームがひとつにならないと、
いまの代表にはかちぬくだけの実力がない。
余裕がないところが、かえってチームづくりに
いい影響をあたえているようにみえる。
よわさを自覚したからこそ たてなおしがうまくいった。

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posted by カルピス at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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