わたしがつとめる事業所で、利用者宅へプレゼントをとどけた。
プレゼントのなかみは、
ボジョレーヌーボーとアロマキャンドル、それにローストチキン。
なによりも、おとどけする職員には、
仮装というしばりが かせられている。
先日のブログで予告したとおり、
わたしのペアは「地味な仮装」をコンセプトとし、
クロネコヤマトの宅急便と、ティッシュくばりに「仮装」して
8件の利用者宅をまわった。
もっとも、この「地味な仮装」は
デイリーポータルZによる企画をパクっただけなので、
そのむねをチラシにことわっている。
http://portal.nifty.com/kiji/161101197952_1.htm
わたしたち以外のペアがなににばけたかというと、
芸能界にうといわたしにはよくわからないものの、
意気ごみとケバさだけはじゅうぶんにつたわってくる。
どのペアも手がこんでいて、
手間とお金をかけて準備してきたみたいだ。
【優勝ペアの仮装】
わたしのパートナーは、ティッシュくばりに「仮装」しようと、
ひざうえのスカートをあたらしくかい、
ハッピをはおってきた。
どこの駅まえにだしても ティッシュくばりにしかみえない。
わたしは、まえからもっていた黒のウィンドブレーカーに
帽子をかぶっただけ。
ただ、帽子と胸にはクロネコヤマトのトレードマークである
親子のネコをはりつける。
あとは、それっぽくみえるように アマゾンの小箱を用意して、
宅急便の荷物らしくボジョレーとチキンをいれた。
あまりにも地味な仮装に、配達さきの方を
がっかりさせないかすこし心配だったけど、
どのお宅でも好意的な感想をいただいた。
わたしが玄関のベルをならし、
「こんにちはー、宅急便です!」と声をかけると、
たいていのお宅で ほんものの宅急便だとおもい
ドアをあけてくれた(あたりまえか)。
あるお宅では、気の毒に わたしたちよりもハデな仮装で
にぎやかな配達をまってくれていた子がいた。
わたしたちのおもいがけない「地味な仮装」は、
技ありのヒザうらカックンだったみたいだ。
わたしがアマゾンの箱にはいったプレゼントをわたし、
パートナーがティッシュといっしょに「地味な仮装」の
コンセプトをかいた説明書を手わたす。
こうして8件の利用者宅を1時間半でまわり、
事業所へもどった。
事業所では、配達をすませたペアがあつまって、
記念撮影のさいちゅうだった。
仮装にあわせた動作としゃべり方になるようで、
ハイ状態の職員たちが にぎやかに感想をつたえあっている。
わたしたちの仮装は、このときはじめて
ほかの職員へのお披露目となる。
地味すぎる仮装がヒンシュクをかうかとおもったのに、
利用者宅につづき 職員たちも、わたしたちの仮装に感心してくれる。
わたしは「ほんものの宅急便のひとみたい」と
なんにんもの職員から声をかけられた。
「地味な仮装」は、おもいがけない角度からの仮装だったみたいだ。
最後に職員の拍手によって印象的なペアをえらぶ。
わたしたちは、ありがたいことに
準優勝という名誉ある賞をいただいた。
ハデなペアをおしのけて、わたしたちのような
地味な仮装が評価されたのは まことによろこばしい。
このようにして、準備30分、費用ゼロ円のわたしの仮装は無事おわり、
職員にも用意されていた新酒のボジョレーをおいしくいただいた。
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