トイレシートのうえにまるまったまま
ピピはあまりうごかないので、
しぜんとおなじポーズの写真になりがちだ。
おなじだったら ま、いいかと、1週間ほったらかしていた。
きょうとった写真は、ベッドにのぼったピピが
はやくベッドにくるようにと、
わたしに催促している場面だ。
ピピとしてはめずらしく正面からとらせてくれたので、
つぶらな瞳がかわいい、とまではいえないものの、
あまりこまかいところをみなければ
まるで子ネコのように無垢な表情にみえる。
おどろいたことに、写真をアップしたとたん、
ドコノコ版「いいね!」のハートマークが
はげしくよせられた(30分で13人)。
ピピをフォローしていない方からの♡もおおい。
わたしのしりあいでドコノコに参加しているひとも、
何匹もいるネコのうち、イケメンの子の写真は、
アップしたとたんにダダダッと「いいね!」が
殺到したらしい。
ピピのように無名の老猫でさえ
こんなにすばやい反応がかえってくるのだから、
有名なネコたちには どれだけのフォロワーがついているのだろう。
わたしがしこしこブログをかいても、
なんにんのひとがこころしてよんでくれているのか
ほとんど手ごたえがないのにくらべ、
ピピの写真の効果は絶大で、ひがみさえおぼえる。
熱心なフォロワーにひきかえ、
わたしのむすこはまったくなってない。
むすこも何人目かのフォロワーなのに、
はじめのころ 2,3ど反応をしめしただけで、
あとはナシのつぶてだ。
ちかくの親子より、とおくのネコずき、
ということわざをおもいついた。
おしっこのついたトイレシートのうえで
まるまった時間がながいためか、
ピピのおなかにたくさんの毛玉ができている。
根本のところがかたく くっついてしまい、
手でほぐそうとしてもうけつけない。
白い粉がみえるので、シャンプーとおしっこが
複雑な化学反応した結果の毛玉かもしれないし、
ただの老化現象かもしれない。
きょうはその毛玉をハサミで注意ぶかくきりとった。
ふかくハサミをいれると 皮膚がやぶれそうなので、
しんちょうに、でも大胆さもわすれずに かたまりをきりとる。
ピピとしては あまりたのしいサービスではないようで、
もぞもぞからだをうごかしながら、
それでもハサミいれをつづけさせてくれた。
けさおきたとき、ノドのいたみに気づいた。
カゼをひいたみたいだ。
ピピが夜中じゅうわたしにからだをおしつけており、
ふとんにおしっこをかけられないよう
微妙な配慮が必要となる。
快適な睡眠の確保は二の次になりがちだ。
ふとんからからだがはみでる日もおおく、
さむい夜だと体調をくずしやすい。
そんなつきあいをしているから、
ピピはわたしをベッドによんでくれるし、
いやがりながらも毛玉をとらせてくれる。
そして、第三者からのごほうびが、
13個もの「いいね!」だとうけとめている。
おたがいに依存した関係がながくつづき、
すてきなピピとであえたしあわせをかみしめる。
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