2016年12月21日

シェムリアップだけがカンボジアではない

デイリーポータルZにのった木村岳人さんの
「カンボジアの車窓から」をよむ。
http://portal.nifty.com/kiji/161219198351_1.htm
カンボジアとタイの国境ちかくにある
プレアヴィヒア遺跡をたずねたときの記録だ。

わたしもアンコールワットをみようと、
5年まえにカンボジアへでかけたことがある。
アンコールワットの門前町であるシェムリアップにとまり、
3日間トゥクトゥクや自転車で遺跡へかよった。
アンコールワットは観光客がたくさんおとずれており、
5年まえでさえ、これが限界なのでは
とおもえるくらいざわつきがひどかった。
アンコールワットは、しずけさがにあっている遺跡なのに、
どこに視線をうつしても、ツアーでやってきた集団が目にはいる。
わたしも観光客のひとりなのだから、
文句をいうのはへんなはなしとはいえ、
アンコールワットとシェムリアップには、
いきすぎた観光地の弊害がすでにあらわれていた。

シェムリアップの町では、たくさんのホテルが
たてられているさいちゅうで、
中国語とハングル文字の看板がそこらじゅうにたっていた。
アンコールワットをみようとやってくる観光客むけに、
シェムリアップの町がどんどんひろがっているのが
はじめてたずねたわたしの目にもよくわかった。
5年まえでさえ、あきれるほどのホテルラッシュだったから、
いまでは木村さんが指摘しているように
ほかの町とはぜんぜんちがう姿になっているのだろう。

木村さんの記事には
カンボジア旅行というと、どうしてもアンコール・ワットを始めとするアンコール遺跡群は外せない。となると、自由度の高い個人旅行以外では、シェムリアップの周辺だけを見て帰る人がほとんどだろう。
だがしかし、世界中からの観光客が極端に集中するシェムリアップは、カンボジアの中では極めて特異な存在だ。その町での暮らしぶりは、一般的なカンボジアの人々の生活とは乖離しているのではないかと思う。

とある。
わたしの旅行もアンコールワットを中心にした
典型的な遺跡めぐりであり、
シェムリアップ以外は バスののりかえで
プノンペンをとおったくらいだ。
それでいて、カンボジアのことをすっかりわかった気になり、
アンコールワットのすごさを ひとにいいふらした。
たしかにアンコールワットは いくだけの価値があるけど、
遺跡はそればかりではなく、
カンボジア各地に点在している。
カンボジアの魅力にどっぷりつかりたいなら、
シェムリアップだけでなく、
ほかの町へもまた でかけたほうがよかった。
パリをもって すべてのフランスがそうだとは
おもわないほうがいいのとおなじように、
シェムリアップだけがカンボジアではないようだ。

アンコールの遺跡はどこもすごかったけど、
旅行でいちばん印象にのこったのは、
バイクタクシーをチャーターして
一ノ瀬泰造さんのお墓をたずねた数時間の移動だ。
雨のなか、カッパをきて運転手の背中にしがみつく。
運転手はホンダドリーム125をたくみにあやつって、
道路にできたおおきな水たまりをさける。
雨期のため、そこらじゅうに水があふれているので、
車やトゥクトゥクではとおれないところは、
バイクがたよりだ。
地雷博物館を見学し、カフェでお茶をのみ、
あちこちで道をたずねながら、タイゾーさんのお墓をさがす。

わたしとしては、ずいぶんながい時間
バイクにまたがっていた気がしてたのに、
シェムリアップにもどると、まだお昼すぎだった。
バイクタクシーの運転手が
いっしょにお昼ごはんをたべようとさそってくれるので、
彼がおすすめのやすい食堂(というか屋台)へでかけ、
彼に注文をまかせる。
いいかんじだなーと、旅行の充実感にひたっていたら、
当然というかんじで、食事代は全額わたしもちだった
(といっても2人分で2ドル)。
おごってくれたり、招待してくれたりは
旅行番組のなかだけなので、期待しないほうがいい。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック