2016年12月26日

『頑張って生きるのが嫌な人のための本』(海猫沢めろん)自由とは

『頑張って生きるのが嫌な人のための本』
(海猫沢めろん・大和書房)

サブタイトルは「ゆるく自由に生きるレッスン」。
自由についてかかれた本。
そういえばわたしは、「自由」がいつも頭のかたすみにある。
本にかかれていることが、ビシバシわたしの胸にささってくるので、
引用しだしたら、海猫沢さんの文章ばかりになってしまいそうだ。
かんじたままに、さらっとかこう。

わたしがなにかを「いいな」とおもうのは、
たいてい自由をかんじるときだ。
自由そうなひと・発想・ふるまい・しぐさに
わたしのなにかが反応する。
旅行もトレーニングも仕事をするのも、
仕事をやめるのも、自由のためだ。
野宿がたのしそうにみえるのも、
スーパーカブにのって旅行にいきたくなるのも、
自由につながっていそうだから。
町を自転車でいく女の子がすてきにみえたとしたら、
それはその子が自由にみえたからで、
はんたいに、かっこわるいとおもえるのは
不自由さをかんじるからみたいだ。

カリオストロの城にしのびこもうと失敗した
わかいころのルパンは、
カジノではでにあそび、美女をはべらせ
豪華なクラシックカーのベンツSSKにのっていた。
2どめにカリオストロをめざしたときのルパンは、
イタリア製の大衆車、フィアット500にのりかえ、
野宿しながら どん兵衛をすすっていた。
自由になり、こだわりをすてたから
ルパンはらくに生きられるようになった。
ゆるい自由とは、そういうものだ。

海猫沢さんは、ブログを宗教みたいなものだという。
自分がここにいた痕跡を、少しでものこしたいっていうことでしょう。
その「存在の不確かさ」みたいなことをなんとかするために、宗教に行くわけだけど、ブログって、そういうのに近いと思いますよ。祈りみたいなものです。
「僕は存在する」みたいなことを、延々、毎日、「何を食べた」、「美味しかった」って刻んでいる。

自分の存在をかんじたいから、かく。
そんな一面が たしかにある。

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posted by カルピス at 21:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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