イミグレと税関をでたところに
プリペイドのSIMカードをあつかっているブース
(というより机)があり、
5日有効のカードが1000円ほどで手にはいる。
わたしのスマホをわたして「セットしてね」とたのむと、
スイスイとスマホをひらいてバッテリーをはずし、
SIMカードをとりつける。
日本語表示にもかかわらず設定もすませてくれた。
なんであんなにすべてを承知しているのだろう。
ホテルについたのが11時になっており、
ちかくの食堂はぜんぶしまっている。
ホテルのバーでサン・ミゲルを1本のみ、
旅行の1日目をしめくくる。
セブ島は、おもっていたよりずっとおおきな島で、
いったん町にはいってしまうと、島にいる実感がない。
リゾートホテルだったら
それなりのロケーションをたのしめるだろうけど、
わたしが予約したホテルはゴミゴミした地域にあり、
ぜんぜんリゾート地にいる気がしない。
この地域がゴミゴミしているというより、
セブ島全体が雑踏のなかにあるといってよい。
だからくつろげない、というわけではなく、
あかるくて親切なひとたちにばかりであうので
ひとりでの旅行にはいい場所だったようだ。
ホテルでは、なにかというと「イエス、サー」「OK サー」と、
もちあげられるので てれくさくなる。
もともときょうはゆっくりしようとおもっていた日なので、
散髪とマッサージだけを予定にいれていた。
旅行にいくと、わたしはよく地元の散髪店にはいる。
髪型をうまく説明できないので
悲惨な結果になる場合もあるけど、
日本みたいに予約がいったり、何千円もかかったりしないし、
地元にとけこむ意味でわるくないすごし方だとおもう。
セブ島での散髪は、水で髪をあらったりせず、
テンカフンをブラシにつけて、くっついた髪の毛をとるやり方だった。
120円ほどの散髪代だから、文句はいえない。
マッサージは、スウェーデン式をすすめられ、
ほかのスタイルよりもちょっとたかいけど、
やってことがないのでそれにきめた(たかいといっても600円)。
アロマオイルをたっぷりぬって、
からだじゅうをていねいにもみほぐしてくれる。
よくリゾート地を紹介するガイドブックに、
女性がうつぶせになって マッサージされる写真がのっており、
なにをそんなにうっとりしてるんだと、しらけた目でみていたけど、
きょうのマッサージは まさにあんなかんじだった。
わたしがアジアのおおくの国でマッサージをためしてきたなかでも
いちばんのマッサージだ。タイ式よりも気もちよかった。
もういちどおなじ店のおなじ女性にやってもらいたくなる。
1時間もみほぐされているうちに、
意識がとんで べつの世界へいっていた。
そのあとジープニーにのって、
庶民のマーケットとして有名なカルボン=マーケットへ。
ジープニーは、どこでおりても20円ほどはらえばいい。
ただ、いきさきがわかってないとつかいにくく、
カルボン=マーケットからのかえりは、
どのジープニーにもことわられたので、
けっきょくホテルまでの道のりをぜんぶあるいた。
カルボン=マーケットには、屋台に毛のはえたような
安食堂が何軒もあり、パットにもられた料理をみながら
すきなおかずをえらぶ。
その店だけではたりなかったので、ホテルのちかくにあるべつの店でも
おなじように料理をゆびさしてえらんだ。
どれもみかけどおりの味で、日本人にあっている。
1時間ほど昼寝してから「トップス」とよばれる
山のうえにでかける。
観光地なのに交通の便がわるく、タクシーでいくしかない。
ホテルのひとがタクシードライバーと交渉しても、
かなりたかいことをいうので、なかなか車がつかまらなかった。
けっきょく、往復で900ペソ
(日本円で2000円くらい)のタクシーにきめる。
車がはしりだすと、運転手がいろいろとはなしかけてくる。
そのうち、奥さんが彼とは25歳もはなれた20歳だとわかった。
そっちの方面をいろいろつっこんできいていると話題がつきず、
なかなかたのしいドライブとなった。
45分ほどで「トップス」につく。
たしかに景色はいいけど、観光名所というほどにぎわってない。
わたしはサン・ミゲル、運転手はソーダをのでからホテルにもどった。
あすは、セブ島から船で2時間いったところにある
ボホール島へいこうとおもう。
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