NHK-FMの『ヒャダインの“ガルポプ!”』をきいた。
すぐにこれは、ただならぬ番組なのがわかった。
ヒャダインさんがゲストに土岐麻子さんをむかえ、
土岐さんがどう音楽とかかわってきたかを
じょうずにききだしている。
女子校イズムやジャージ感など、
おふたりとも ことばえらびがおしゃれで、
うてばひびくおしゃべりが きいていてここちいい。
ぜんぜんちからをいれないで、
自分のかんがえを自分のことばでうまくつたえている。
どんなグループのどんな曲をきいてきたかを 土岐さんがはなすと、
それらのグループについてヒャダインさんは
常識として はなしをあわせられる。
にかよった音楽環境でそだったふたりによる
完璧なトーク番組だった。
特急やくもは いやなゆれ方をするので
わたしは本がよめず、音楽にたよらなければならない。
まったくの偶然でこの番組とであえた。
今回の旅行でいちばん印象にのこったのが、
家にもどるときのラジオ番組だった、というのも
また「あり」かな、とおもった。
「旅行あるある」といっていいのかも。
番組がおわったころ電車が駅につく。
配偶者にむかえをたのんでおいた。
手みじかに旅行の報告をしてから
空港にとめておいた車をとりにいくので
配偶者の車をかしてほしいとたのんだら、
「あした早番だからちゃんと(車を)かえしてよ」
「自転車で(空港まで車を)とりにいくかとおもった」
など、あたたかみのかけらさえない ことばがかえってきた。
おもわずいいかえしたくなったけど、
きっとこれも 配偶者なりの「おかえりなさい」なのだろう。
空港へ車をとりにいくのは、むすこにつきあってもらう。
運転しながら、ししゃもの「明日へ」がいいと わたしがすすめると、
むすこはユーチューブで検索にかけた。
スマホでそのままながすのかとおもったら、
Bluetoothで車のオーディオからきくのだった。
音質はあまりよくないとはいえ、
スマホのボリュームをあげてきくよりずっといい。
土岐麻子の「君に胸キュン」もリクエストした。
むすことふたりで音楽をきくなんて、
こんな機会がなければ まずありえない。
この時間もまた、旅行にでかけたゆえの恩恵だろう。
セブ島旅行は、『ヒャダインの“ガルポプ!”』と、
むすことの夜のドライブにより きれいにしあがった。
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