いたみやすいので よくないという。
夏はとくに食中毒が心配になるので、
かならず火をとおすようにいわれる。
でも、冷蔵庫にいれてあるものどおしだったら、
どれも低温なので、そのままお弁当箱にいれられる。
火をとおさなくてもお弁当ができあがるのは すごく楽だ。
ごはんだけは、朝たいたものを べつのいれものにいれる。
ごはんのうえにベーコンエッグをのせると、
つめたいおかずだけの味けない雰囲気がおさえられ、
ゆたかな食生活を演出できる(ような気がする)。
職場についたら、お弁当を冷蔵庫にすぐいれる。
わたしは通勤時間が10分なので、
ほぼ冷蔵庫から冷蔵庫へと、お弁当箱をリレーできる。
衛生面からみて 完璧だ。
職場にはレンジがなく、おひるには、つめたいままのお弁当をたべる。
ひんやりしたお弁当は、冬だとあまりたのしくないけど、
夏はそんなに気にならない。
わたしはもう、つめたいお弁当になれた。
おかずがつめたいのは致命傷ではなく、
大切なのはなにがお弁当箱につめられているかだ。
冷蔵庫にたよったお弁当の問題点は、
いかにも残飯ふうで、おいしくなさそうなみかけだ。
おかずをひとつずつ、しきりでわければ
もうすこしみた目がよくなるだろうけど、
めんどくさいので わたしはおかずぜんぶを いっしょくたにいれる。
ひえているので、たとえば野菜いためや煮物などはかたまっており、
しきりがなくてもあつかえる。
キャラ弁がはやる時代に、かなり残念なみかけではあるものの、
おなかにいれてしまえばいっしょと 昭和うまれはかんがえる。
夕ごはんがおわったとき、
テーブルにおかずがたくさんのこっているなら、
かたづけるついでに、はやばやとお弁当箱にいれてしまうのもいい。
これだと、朝のいそがしい時間に お弁当の準備をしなくてもいいので、
もっとも時間に余裕がもてるやりかただ。
朝ごはんのおわりに ゆっくりコーヒーがのめ、
その日の予定を確認したりと、いちにちを冷静にスタートできる。
朝をトータルでかんがえると、お弁当づくりに時間をとられるより、
できるだけ手間をかけず、そのぶん新聞をよんだり
コーヒーをいれたりにまわせるほうが ゆたかだとわたしはおもう。
お弁当づくりを、冷蔵庫にいれてあるおかずにたよるので、
冷蔵庫になにがあるのかをいつも気にかける。
したがって、おかずがいたむまえに ぜんぶたべきる。
いいことばかりだ。
冷蔵庫のなかで ものをくさらせるひとの気がしれない。
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