2017年07月20日

RCによせる ひとりよがりのファン心理

仕事の移動ちゅうに、車のラジオから
「歌謡スクランブル」(NHK-FM)がながれてきた。
「きらめきのメロディー」と名づけられた特集で、
吉田拓郎の「サマーピープル」、
ユーミンの「避暑地の出来事」などが
つぎつぎに紹介される。
そして、いちばんさいごにながれたのは、
RCサクセションの「雨あがりの夜空に」だった。
ラジオでこの曲をきくのははじめてで、
おもわずとおまわりして、曲をおしまいまできく。
ラジオでRCがながれる機会は めったにない。
これまでに「トランジスタ・ラジオ」をいちどきいたきりだ。

「きらめきのメロディー」とは、
どんなジャンルをさしているのかよくわからない。
1時間にながれた14曲は、いったいどんな共通点をもつのだろう。
ぜんぶの曲を集中してきいたわけではないけど、
「雨あがりの夜空に」だけが特別で、
あとの曲はふつうの歌謡曲ということがわかった。
ファンならではの ひとりよがりな感想ではないとおもう。
ぼんやりきいていてもRCとほかのミュージシャンは
あきらかになにかがちがう。
いつもRCの曲だけをきくので、こんなあたりまえなことに
これまで気づかなかった。
いまさらながらの新発見だ。
それだけ「雨あがりの夜空に」は
決定的にほかの曲とはべつの世界をつくっていた。

不思議なのは、ほかのひとが
なぜこの事実に気づかないのかということで、
RCの曲をいちどきけば、
だれでも「新発見」しそうなものなのに。
わかっているひとは、もちろんたくさんいる。
だからこそ、14曲のいちばんさいごに
あたりまえながら「雨あがりの夜空に」がえらばれたのだ。
「雨あがりの夜空に」だけが
「きらめいてるメロディー」とはおもわないけれど、
14曲のなかで別格であるのはまちがいなかった。
14曲にまじりながら、どうしても そこだけをちがう時間にしてしまう。
しつこく くりかえすけど、
「雨あがりの夜空に」1曲だけが突出しており、
のこる13曲は、ごくふつうの歌謡曲にすぎなかった。

ながねんRCのファンであるわたしでさえ、
「いまさらながらの新発見」として、
RCの位置づけに気づくのだから、
RCをききなれないひとにとって、
彼らの曲はあまりにも異質すぎ、
理解には いっていの時間が必要なのかもしれない。
RCのすごさに気づく瞬間を、たのしみにしてほしい。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック