気温も33℃くらいだったけど、
きょうはとてもむしあつく、くるしい日となった。
いったことはないけど、ハノイの気候が
こんなふうだときいたことがある。
かんがえようによっては、ただでハノイのお天気を
体験しているわけだから、
格安で海外旅行にでかけたといえないこともない。
ハノイにいったつもりで、
ベトナム料理をたべにいく手がある。
飛行機代と宿泊費をはらわないのだから、
ちょっとぐらいたかいお店にはいっても大丈夫だ。
わたしのすむ町にはベトナム料理店がないので、
かわりにスリランカ料理としたい。
なにかのイベントをしないとおさまらないぐらい、
きょうの天気は常軌をいっしていた。
2007年のサッカー・アジア杯は、
ベトナム・マレーシア・インドネシア・タイと、
4カ国共同開催のかたちでひらかれた。
グループBにふりわけられた日本は、
予選3試合をハノイのミーディン国立競技場でたたかっている。
このときのハノイがたいへんなあつさで、
気温40℃、湿度90%とつたえられていた。
当時はオシム監督が日本代表をひきいており、
あつさのなか指揮をとるオシムさんの体調を心配したものだ。
決勝トーナメントにかちあがってからも、
準々決勝の対オーストラリア戦、
準決勝のサウジアラビア戦はひきつづきハノイでおこなわれた。
サウジアラビアに2−3でやぶれ、結果的に4位でおわったのは、
酷暑のハノイにながくとどまり、体力をうばわれたのが
日本にとって不利にはたらいたといわれている。
4カ国共同開催となり、開催地によって
条件がおおきくことなった2007年のアジアカップは、
あつさが影の主役であり、なかでもハノイの酷暑はきわだっていた。
この大会で優勝したのは、政情不安がつづき、
練習もままならないなか出場したイラクだ。
国のため、国民のために感動的なプレーをくりひろげたイラクは、
優勝にあたいするすばらしいチームだった。
日本代表だって、けしてなさけない試合をしたわけではなく、
これから2010年W杯南アフリカ大会をめざして
どんなチームにそだっていくのかたのしみとなった。
しかし、2007年の年末に、オシム監督が脳梗塞でたおれる。
もしもあのままオシムさんが・・・と、
サッカーファンはありえたかもしれない最強の日本サッカーを
いつまでも胸にいだきつづけことになる。
オシムさんがわたしたちにしめそうとした夢は、
いまなお未完のまま、だれかがなしとげてくれるのをまっている。
あれから10年がたち、日本代表の顔ぶれはすっかりかわった
(川島選手が第3のゴールキーパーとして、
ただひとり名をつられていた)。
かわらないのはハノイのあつさくらいではないかと、
いったこともないのに、日本代表の試合ぶりをおもいだす。
きょうのあつさは、ハノイ的ともいえる、つらくきびしいものだった。
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