家にもどってからウィキペディアをみると、
へたな演技やサイテーな作品におくられる賞らしい。
毎年といってもおおげさでないくらいに、
シルベスター=スタローンとマドンナが名をつらねている。
『ワーキング・ガール』のメラニー・グリフィスも常連さんだ。
ほかにも、なんども名前があがっている役者さんがいる。
ヘタといわれてもめげずにつづけたから
スターになったのかもしれない。
それとも、ヘタなひとは、ずっと安定してヘタなのだろうか。
ラズベリー賞をうけたひとのなかには、
アカデミー賞の受賞者もいるので、
そのヘタをかわれて監督にえらばれ、
ヘタをいかすよう上手に演出したら
おもってたよりもうまくいったのかもしれない。
うまいといわれているひとがラズベリー賞をもらった場合は、
そのまま監督の演出がひどかったのだろう。
なんねんかまえのお正月にみた『ロッキー3』は、
すさまじくひどかった。
いくらお正月の深夜番組といっても、
ここまで退屈だとすくいようがない。
でも、ほかの局だって、三流映画ではないにしても、
にたりよったりのうすっぺらな番組だったので、
がまんくらべのように しばらく『ロッキー3』につきあった。
深夜にすごしたトホホな時間として、いまでも記憶にのこるお正月だ。
サイテーな作品にも すこしはすくわれる面がある。
それこそラズベリー賞の趣旨ではないだろうか。
『ロッキー3』は、つくられた年のラズベリー賞をのがしているので、
ほかにも もっとうわてがいたことになる。
映画の世界はさすがに奥がふかい。
名誉挽回賞なんて部門がつくられる年もあり、
スタローンは2015年に『クリード チャンプを継ぐ男』で
この賞を受賞している。
常連さんが、名誉挽回賞を受賞してうれしいかどうかは、
本人にきいてみないとわからない。
あそびなんだから、あんまりリアルにやらないほうが、ともおもうし、
そうやって適切な評価をかかさない目くばりも大切におもえる。
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