2017年09月18日

『イコライザー』必殺仕掛人みたいなデンゼル=ワシントンの格闘術

『イコライザー』(アントワーン=フークア監督・2014年・アメリカ)

ストーリーはいたって簡単だ。
元CIAの諜報部員だったマッコール(デンゼル=ワシントン)は、
いまは平凡な中年男性として、町のホームセンターではたらいている。
いきつけの食堂でしりあった まだおさない娼婦が、
ある日、元じめのマフィアにひどくキズつけられる。
マッコールは、マフィアの事務所をたずね、
少女をひきとる交渉にのぞむが、まったくあいてにされない。
諜報部員だった自分のちからをふうじてきたマッコールだが、
いまや忍耐の限界をこえてしまった。
その場にいたマフィア5人を、一連のはやわざでみなごろしにする。
その間、わずか19秒。

このマフィアは、ロシアのマフィアとつながっていた。
自分をころすまであいてはあきらめないとしったマッコールは、
ロシアンマフィアのトップであるプーシキンをたおすまで
たたかいつづけるときめる。

イマジカBSをつけたら たまたまやっていた作品で、
そのままズルズルとさいごまでみてしまった。
ありがちなストーリーで、ウソみたいにつよい主役の活躍も、
じょうずにつくってあり気にならない。
これだけの圧倒的なヒーローをえんじながら、
いやみをかんじさせないデンゼル=ワシントンはたいしたものだ。

マッコールの格闘術がすごい。
状況を観察したうえで、何秒であいてをたおすかをきめ、
時計のストップウォッチをおしてから 仕事にかかる。
はじめに5人のマフィアとたたかったときは、
16秒を予測し、実際は19秒だったので、
自分の仕事に満足していない。
『ザ・ウォーカー』みたいだなー、とおもっていたら、
あの作品も、デンゼル=ワシントンだった。

復讐の鬼とかしたマッコールは、
職場であるホームセンターにきたチンピラも
もはやゆるしておけない。
レジのお金と、レジ係の指輪をうばい、車でたちさるチンピラ。
マッコールは、じっと車の特徴をおぼえ、
やおら店にひきかえすと、うり場にあったハンマーを手にとって、
なにかを決意したようにみえる。
つぎのシーンで、血まみれになったハンマーを、
マッコールがタオルでぬぐっている。
いちどきれてしまうと、ロシアンマフィアだろうが、
町のチンピラだろうが、マッコールは容赦しないのだ。
この作品ちゅう、いちばんのみどころといっていいだろう。

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posted by カルピス at 13:17 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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