あす16歳の誕生日をむかえる。人間でいうと、75歳くらいか。
3年まえにピピは口内炎をわずらい
(ネコの口内炎は、食事をとれなくなるのでこわい病気)、
腎機能もおちてきて、2時間おきにおしっこがでる
(健康なネコは1日に2回くらい)。
トイレでおしっこをするぶんには、なんの問題もないけど、
めんどくさがり どこでもおしっこをしてしまうので こまってしまう。
送迎の仕事で利用者のおうちにおじゃましたら、
おおきな白黒のネコがでむかえてくれた。
まるでアザラシの毛皮みたいに色ツヤがよく、
テカテカにひかっていたのでおどろいてしまった。
3歳というわかさにくわえて、栄養がいきとどいているようすだ。
彼がネコだとすると、ピピはいったいなんなのだ。
病気をかかえながら16歳になろうとしているピピとはぜんぜんちがう。
ピピのトイレ問題について、なんどかこのブログにかいてきた。
状況はますますひどい。
わたしのベッドには、厳重にトイレシートがしかれ、
仮想トイレとして、そのうえでおしっこをしてもいい枕もおいてある。
朝目がさめて、くしゃくしゃになったトイレシートと、
どこかにできているおしっこのシミをみると、
これはトイレなのか、それともベッドなのか
わたしにもわからなくなる。
2時間おきにトイレへつれていくと(ベッドのすぐそばにある)、
ピピは「不本意ながら」という顔つきで腰をおろして用をたす。
でも、いつもいつも2時間おきにトイレへつれていけるわけじゃない。
冬のあいだは、コタツのなかですごす時間がながいので、
おしっこへの対応はわりあいかんたんだ。
あたたかい時期は、日中にすごす場所がきまっておらず、
おしっこをされてもこまらないように、
そこらじゅうにトイレシートをしきつめることになる。
夜は、きまってわたしのベッドにやってくる。
わたしをたよってくれるのはうれしいけど、
2時間おきのおしっこも もれなくついてくるので、
なかなかぐっすりねむれないし、
ピピを気にしながらだときゅうくつな姿勢になる。
口内炎を発病したときは、もうすぐおわかれなのだからと覚悟し、
しんみりした気もちでピピにせっしていたけど、
それが3年もつづくと、さすがに介護する側もつかれてきた。
秋めいて 夜がすずしくなり、タオルケットから毛布にかえると、
さっそくそのうえでおしっこをされてしまった。
色即是空、色即是空。
ヨレヨレになりながらも、生きつづけてくれるピピに、
最大限の「誕生日おめでとう」と「だいすき」をつたえよう
(だっこするだけだけど)。
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