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お腹をすかせながらも 夜まわりをしている遠藤さんに、
「猫さん よかったら 食べものあるよ」
と犬が声をかけてくる。
「犬殿これは?」とたずねると、
「撲のだよ 父さんにもらった」という。
でも、じつは、そのフードをおきみやげに、
この犬はすてられたのだ。
それをしりつつ、犬は父さん・母さんをうらまないで、
ふたりをみおくっている。
うらむどころか、のこりすくなくなったフードを、
「僕のだよ」と、遠藤さんにすすめたところだった。
遠藤さん(夜廻り猫)はいう。
おまいさん 心で泣きながら
黙って見送ったのか 偉かったな・・・
すてられながら、犬(ラブ)は、
さっていった父さん・母さんの無事をねがっている
きっと よほどのことだ
父さん 母さん 無事かな・・・
どこかで楽しく暮らしてくれればいいんだけど
遠藤さんはラブをちからづける。
「大丈夫・・・大丈夫! きっと大丈夫だ」
わたしは、この手のはなしにすごくよわい。
「心で泣きながら 黙って見送った」ラブの心情をさっすると、
なんとかしあわせに生きてと、ねがわずにおれない。
そんなラブを、「大丈夫だ」とはげます遠藤さん。
ことばえらびが的確で、ひとこと ひとことがツボをおさえている。
「犬殿 一緒にゴミでもあさらないか?」
とさそえるようなひとに わたしはなりたい。
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私も324話目にはやられました。
フード1袋で捨てられたという事実。
でも、ラブ殿はご主人を恨むどころか幸せを願う……なんて、切ない。
何度読んでも目が潤み、でも、また読んでしまいます(T_T)。
最近、ラブ殿も幸せに暮せてるようで安心しています^^
コメントをありがとうございます。
むちゃなねがいとしりつつも、
世界じゅうの子どもとネコたちが(犬もですね)
しあわせにくらせますように。