どうかんがえてもふにおちず、残念でならない。
田嶋幸三会長は、
「信頼関係が逆転した」のを解任の理由にあげている。
ハリルホジッチ監督の方針に、反対する選手もいただろうけど、
なぜ協会側が、監督をたすけず、選手のいいぶんに耳をかたむけ、
それをもって解任の理由にまでまつりあげたのか。
サッカー協会への不信感ばかりがつのる。
内容はまったく関連がないけれど、森友学園問題で、
テキトーな理由をたてに、ごまかしつづけようとする
一連の政治家たちへの不信感とおなじだ。
日本の組織は、理屈がとおらないことを
こんなふうに 平気でごりおししようとする。
めちゃくちゃな論理で解任を正当化し、
それによってWカップでかつ可能性がたかまった、などとのたまう。
あらたに代表監督となった西野さんは、
ガンバでの攻撃サッカーの印象がつよく、
けしてきらいな監督ではなかったけど、
こんな無理を平気でとおそうとする
ねじれた感覚のもちぬしだったのかと がっかりした。
2007年に、オシムさんがたおれたときも残念だった。
このときは、オシムさんが目ざしていた日本のサッカーが、
どんな完成形をみせるのかをたのしみにしていたのに、
脳梗塞によって監督をつづけられなくなってしまった。
ハリルホジッチ監督には、
Wカップブラジル大会でさっぱりだった日本のサッカーを、
どう軌道修正して世界にいどむのかに期待していた。
Wカップへの出場をきめ、東アジア杯や、親善試合で、
戦術と選手のくみあわせをためしている最中に、
いまのサッカーでは、Wカップ本番でかてないと結論づけられたのは、
非情に不本意で、ありえない通達だったろう。
西野さんに監督がかわり、日本代表は、どんな戦術のもとに、
どんな23人をえらぶのだろう。
西野さんは、ハリルホジッチ監督のサッカーを反面教師としてとらえ、
それ以前の日本的なパスサッカーを意識しているようだ。
監督の交代について、選手たちは、協会の判断なので、と、
おちついた反応がつたえられているけど、
代表への競争が、またいちからやりなおしなのはたまらない。
のこり60日しかないWカップ本番にむけ、すべてをチャラにして、
また4年前のサッカーにもどるのは、あまりにももったいない。
これまで代表にえらばれなかった選手により、
あたらしいチームがつくられるのなら、
いったいこれまでつみあげてきた3年間はなんだったのかとおもう。
Wカップにむけ、ギリギリまで選手をえらんできた
ハリルホジッチ氏の采配をたのしみにしていたのに、
いまとなっては もとにもどらない夢だ。
お盆をひっくりかえしたのが日本サッカー協会なのだから、
もうこれからの日本代表に、なにも期待できなくなった。
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