今シーズンのマリノスは、
ラインをたかくあげる戦術が注目されている。
攻撃のときは、キーパーがセンターサークルちかくまででてくる。
両センターバックがひろくひらき、
キーパーと3バックみたいなかたちだ。
サイドバックはたかくあがって攻撃にあつみをくわえる。
うまくいくと、ぶあつい攻撃となるけど、
うまくいかないときは、キーパーのうしろにある
ひろいスペースをねらわれる。
かなりリスクのある戦術であり、みているほうはおもしろい。
解説の木村和司さんは、この戦術が気にいらないようで、
実況のアナウンサーが感想をたずねると、
あのラインだったらいつでも点がとれる、と
いまいましそうに なんどもおなじ意見をくりかえす。
木村さんはいぜんマリノスの監督だったこともあり、
こんなサッカーをされるのは我慢ならないみたいだ。
そのマリノスが、昨夜は調子よく得点をきめ、
前半だけで2−0のリードをたもった。
おもしろくない木村さんは、
アナウンサーの発言にたいし、
「アナウンサーたるものが◯◯なんて いっちゃいけない」
みたいなことをいうので、耳をうたがった。
木村さんの声がちいさいので、よくききとれなかったけど、
あきらかにアナウンサーをたしなめる内容だった。
実況を担当していたアナウンサーは、
もちろんなにごともなかったようにスルーしたけど、
きいているわたしはおどろいてしまった。
解説者がアナウンサーにたいし、あきらかなうえから目線で
たしなめるなんて ふつうありえない。
ネットをみると、木村さんは2015年に脳梗塞でたおれ、
たいへんなリハビリを体験されている。
しかし、それはそれ、これはこれ、だ。
わたしはこれまで木村さんの解説をたのしくきいていたけど、
この発言はいただけない。
また、マリノスのたかいラインについても、
あたまから否定してかかるのでは解説として役をはたしていない。
なぜよくないのかを、わかりやすく説明せずにおいて、
ただひろいスペースがあるから、ではわたしでも「解説」できる。
試合はけっきょく3−0でマリノスが勝利をおさめた。
ようやく監督の戦術がかみあってきたのかもしれない。
これからマリノスは波にのれるだろうか。
リスクをおかしたマリノスの攻撃を たのしみにしたい。
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