2018年05月22日

レトルトカレーが ルーでつくるカレーより よくうれるらしい

けさの朝日新聞によると、レトルトカレーのうりあげが、
ルーでつくるカレーをうわまわったという。
(民間調査会社インテージは)単身世帯が増えたことでルーを使って複数人分のカレーを作る機会が減っていいることが要因とみている。

カレーといえばおおきな鍋にたくさんつくって、
2,3日たべるものだったし、意外なものをかくし味につかうとか、
2種類のルーをまぜると、コクのあるカレーにしあがるなど、
いろんな技がつかれていたのに、
それがレトルトカレーでは、ひねりをくわえようがない。
たしかにわりやすでかんたん、それにおいしいとくれば、
わざわざルーでつくるよりも、
レトルトカレーにしたくなるかもしれない。
人間って、徹底的に楽をしたくなるいきものみたいだ。

なんにちかまえには、メンツユのうりあげが
へっているという記事があった。
 そうめんなど夏の定番メニューに欠かせない万能調味料の濃縮つゆの売れ行きがふるわない。共働きの増加などで料理に手をかけない世帯が増え、つゆでさえ使うのが面倒という傾向があるという。

「つゆでさえ使うのが面倒」というのがすごい。
わたしだって和風だしやメンツユをつかうし、
クックパッドにすがって、
すぐにつくれる料理をおしえてもらったりする。
これらはむかしなかった道具であり、
ふるい世代にいわせたら、わたしは楽をしすぎかもしれない。
手ぬきなのか、ちゃんとした料理なのか、
料理の基準をどこにおくかは、意外とむつかしい。
ギョーザを例にとると、冷凍ギョーザをあたためるだけ、
というひともいるだろうし、
皮はお店でかうけど、アンは自分でつくる、というひと、
ぜんぶ自分でつくるひと、など
どれもがギョーザを料理したといれるだろうか。
そして、平均的な食事もまた はっきりとはきめにくい。
孤食・個食など、家族でくらしていてさえ
世帯により、いろんなたべ方がフツーになっている。
どれがただしいかは、いまさらきめられない。

ずいぶんまえに、いまのわかいひとは、
ミカンの皮をむくのがめんどくさいのでたべない、
というのをきいておどろいたことがある。
ミカンだけでなく、くだもの全般がめんどくささから不人気だという。
めんどくさいにはかてないと、
すこしまえの記事にかいたけど、ほんとうに
めんどくさいくらい、おそろしい影響力をおよぼすものはない。
レトルトカレーがよくうれるのも、
メンツユがうれなくなったのも、
めんどくさいからだ。
めんどくさくないようにつくられたメンツユさえ
もはやめんどくさいというのだから、
楽をもとめる人間の欲望にはキリがない。
本をよむには、手間と忍耐力が必要なので、
メンツユさえうれない時代に
本なんかがうれるわけがないとおもう。
つぎはなにがうれ、なにがうれなくなるか、
わたしにはさっぱり見当がつかない。

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posted by カルピス at 21:16 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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