「ブルース・ブラザース」で彼女は、ジョリエット兄弟が
バンドのメンバーあつめにおとずれる、
安食堂の女主人をえんじている。
こんな奥さんがいたらたいへんだろうな、
とおもわずにおれないアクのつよさと、
でも、そうやって彼女の尻にしかれる人生も、
あんがい わるくないのかも、という不思議な味をだしている。
はじめてこの作品をみたときは、有名なシンガーだとしらなかった。
アレサが店で「think」をうたう場面で、
ジェイクたちは、ただみまもるしかすべがない。
圧倒的な存在感で「わたしをすてるなんて」と 男たちに圧力をかける。
「think」って、文字どおり
「よくかんがえな!」という意味なのだろうか。
さほどよくかんがえたようにはみえないダンナのマーフィーは、
彼女をすててジェイクたちのバンドに参加していく。
男たちはいつもうわついていて、女はしっかりと現実をみつめている。
「ブルースブラザース2000」にも、
アレサ=フランクリンさんは出演している。
このときは、オーティス=レディングの曲をカバーした
「Respect」をうたっている。
前作から18年たつあいだに、ずいぶん肉がついてしまった。
ますます「いっしょにいたらたまらない奥さん」だ。
と、これは彼女の存在感から わたしがかってに想像したことで、
じっさいの彼女は、きっと愛情ぶかいすてきな女性なのだろう。
彼女のうたごえがなければ、「ブルース・ブラザース」は
ずいぶんちがった作品になっていた。
ごめいふくをおいのりする。
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